内容説明
[春秋社音楽学叢書]世界の100曲以上の国歌を網羅的に分析し、国歌の制定の歴史をナショナリズムやポスト・モダニズム、コロニアル・ヒストリーといった観点から紐解く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
105
想像の共同体である「国家」を国民に意識させる役割を担う国歌。各国の国歌が分析されている。英国の穏やかなアンセム調と仏国の躍動感のあるマーチ調に大別される。最も盛り上がる最高音にどんな単語が当てられているかという分析も面白い…神(英)、自由(米)、苦しむ民(ハンガリー)など国家観が垣間見える。私は軍隊調のマーチの国歌が大嫌い。国威発揚のあざとさを感じる。それに比べ「君が代」はいい。歌詞と天皇制との議論はあるが、何より旋律が好きだ。ハ長調なのにレで始まりレで終わる日本施法の独自性が際立ち、誇らしい気持になる。2026/01/30
ののまる
4
たしかに国歌は勝者によるもの。歌詞が結構血なまぐさい。2025/11/17
BsBs
2
まえがきには国歌を通して近代国家を見直す…ということが書いてあるが、実際にはそれに関する考察や批判はわずかで、大半は非常に多くの国の国歌成立の歴史を概説しただけに留まっている。国が次々と変わるうえ、見慣れない言葉が出てきて言葉遣いも難解で、コンテキストが目まぐるしく変化し読みこなすのに苦労する。 国歌はクラシック音楽の影響色濃く、そしてそうなった要因として西欧の帝国主義が挙げられているのが印象的だった。クラシックが好きな者としては、それが前時代的な支配構造のクリシェでしかないことを、肝に銘じる必要がある。2026/06/26
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