中公文庫<br> やさしい猫

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中公文庫
やさしい猫

  • 著者名:中島京子【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2024/07発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122075399

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内容説明

家族三人で暮らしたい、
ただそれだけの望みを叶えるのが
こんなに難しいなんて

シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに……。

出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。
そんな小さな幸せが突然奪われたのは、
クマさんがスリランカ出身の外国人だったから。

〈ハラハラしてます〉〈ラストがよかった〉〈知らないって恐ろしい〉
読売新聞連載中から反響続々
中島京子の長編小説最新刊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

48
第56回吉川英治文学賞受賞作。面白かったです。出入国と関わる家族の物語。様々な例があると思いますが、どれだけ困難かと教えられたような気がします。一緒に暮らしたいという願い。ただそれだけなのに厳しい現実があるのですね。あたたかい語りだからこそ余計に刺さりました。重いテーマでしたが、引き込まれます。2024/12/28

マッピー

29
読み初めには想像もしなかった、圧巻の読みごたえ。けれども少女の視点で語られる口調は、読者を決して拒むものではない。小4のマヤはお母さんと二人暮らし。ある時お母さんが連れてきた恋人のクマさんは、スリランカ人。ようやく二人が結婚しようとしたとき、クマさんが逮捕された。クマさんを家族に取り戻すために、ミユキさんとマヤの長く苦しい戦いが始まる。いろんな、胸が苦しくなるようなエピソードがたくさんある。知らないということは弱者が生きていくためには大変不利である。目からうろこと涙をぼたぼたこぼしながら読んだ。2025/11/04

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

22
入管に収容されている不法滞在者が亡くなった時に話題になっていた作品。「不法」に滞在しているとされた「外国人」の不条理とも言える扱いについて。我が国は何を守っているのか全然わからなかった。(我が国のわからなさは今に始まった事じゃないけどね)。この酷い扱いについては割と知ってた事ばかりなので少し退屈したが、少女目線でもあり中高生には是非読んで欲しい作品だと思った。誰もが得しない複雑で不気味で虐めとしか思えない我が国の頭の悪いシステムだ。2024/12/29

つんどくちゃん

21
マヤちゃんがやさしく語りかけるかたちをとってくれていたからこそ、最後まで読めました。そうじゃなかったら、理不尽でつらすぎて途中でやめてしまったかも。入管でのインタビューのシーンとか、ほんとに怖かったです。 語りかけている相手がその答えになっているのですが、お母さんとクマさんに救いがある終わり方だったのはほっとしました。でも現実のことを考えると、この硬直した制度が抑止力になってる部分もあるのかな、と複雑な気持ちにもなります。家族の物語としても読めるし、問題提起としてもすごい作品だったと思います。2025/09/15

majimakira

20
涙した小説は数多くあれど、公の場で幾度も嗚咽の声を必死に堪えたものは初めて。それぐらい、今後も強く心に刻まれるであろう作品。出入国在留管理や関連法令のこと、そこにおける正しいことやつらい現実など、あまりの無知にハッとさせられながら、ひとつの小さな家族が、大きな意味のある幸せに手を伸ばそうとする物語を追う緊張感。語り手のマヤの、その相手が見えるラストは、著者による素敵な構成と、作中の数多くの感動の集大成で胸がいっぱいになり、涙腺決壊。余談だが、自分の名前もアキラで、最後に嬉しくなる事実を教えていただいた。2024/10/05

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