5分でゾッとする結末 世にもこわい博物館

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5分でゾッとする結末 世にもこわい博物館

  • 著者名:黒史郎【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2024/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065356609

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内容説明

★5分で引き込まれ、ゾクッとする結末が待っている奇妙でこわい話の短編集!★
★小学5年生以上の漢字にはふりがながつき★

【収録作品】
『黒い穴』
小学生のさとしはよく物をなくす。原因は自分の部屋にブラックホールがあるからに違いない、と彼は考えた。さとしのなくしものグセは、どんどんひどくなる。そしてある日……。

『長く、おそばに』
小学5年生のタクミの家のとなりに老夫婦が引っ越してきた。老夫婦はタクミに引っ越しあいさつでソバをもってくる。しかしその老夫婦、なんだか気味が悪い。ある夜、悪夢にうなされたタクミが目を覚ますと……。

『降ってきたもの』
小学生の大吾は強風の日、公園で空から魚が降ってくる光景を目にする。しかし友だちはだれも信じてくれない。大吾は自分がウソつきでないことを証明するため、竜巻警報が出た日に友だちを誘って公園で待つが……。

『還暦祝い』
小学生のコウヤが住む町では高齢者が行方不明になる。同時に小学生がトイレで襲われる事件も頻発していた。うわさでは犯人はお化けらしい。そしてある日、コウヤが忘れ物を取りに学校に戻ってトイレに入ると……。

『パラサイト』
クラスメイトのタケオはいつも一人で昆虫をいじっている。女子の話では昆虫で<手術>をしているとか。クラスの人気者・シンヤはなぜかタケオに惹かれ仲良くなる。タケオは寄生虫の研究をしているらしい。やがて、タケオが亡くなったという知らせが届くが……。

『タクシー怪談』
タクシー運転手が夜中に墓地の前にひとりの女性客を乗せた。運転手はこの女性が幽霊ではと不安になる。だが彼女はホラー作家だとわかって一安心。しかし、世間話をしているうちに、だんだん女性客の様子がおかしくなり……。

『大きな靴下』
シロウはクリスマスにサンタさんから欲しいものがありすぎて悩んでいた。だがシロウは「お金が欲しい」とサンタさんにお願いすればいいと考える。そしてクリスマスの朝、彼が枕元に置いていた靴下には大金が入っていた。だが……。

『ブロッケンの悪魔』
ぼくはおじいちゃんと二人暮らし。お母さんは早くに亡くなり、お父さんはずっと出張中。でもぼくはふと思い出した。お父さんといっしょに山登りに行ったときに見たおそろしい怪物のことを。そしてさらに思い出す……。

『誰も持てない宝石』
アリナは宝石が大好きな女の子。やがて彼女は大人になり、亡国の女王になってあらゆる宝石を集める。やがて彼女は誰も持つことができない呪いの宝石の話を聞き、それを求める。そしてやっとそれが届いたとき、彼女は……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

168
黒史郎さんのジュブナイルですが大人でも十分に怖い全9編のホラーバッドエンド短編集ですよ。まあこの種の作品の宿命で読んだ尻から忘れやすいという事がありますから繰り返し何度でも読めてその都度きっちり楽しめてまた新たな発見がある事でしょうね。黒史郎さんは苦労しろうと言い聞かせてくれているのでしょうか。ほんのつまらない冗談ですよ。実話怪談とは違い軽みの中に怖さがありますよ。あらゆるパターンの怖さを極め尽くした著者ならではの安定の読み心地で今後ともどんどん新境地を開拓していってほしいですね。#NetGalleyJP2025/01/31

☆よいこ

78
児童書。YA。自称「悪趣味」な博物館の展示品にまつわる逸話▽[黒い穴]ブラックホール、ひしゃげた缶ペンケース[長く、おそばに]引越し蕎麦[降ってきたもの]ファフロツキーズ現象[還暦祝い]赤いちゃんちゃんこ[パラサイト]寄生虫[タクシー怪談]霊園で乗せた女は幽霊[大きな靴下]サンタクロースにお願い現金[ブロッケンの悪魔]山の思い出[誰も持てない宝石]破滅のレヴィアタン▽ブラック系こわい話。博物館の展示品としては超地味、せめて宝石は置こうよぉ。表紙はいいんだけどな。2024.7刊2025/04/30

ゆのん

47
悪趣味なレア品を展示する博物館。展示品はなぜ悪趣味なのか見た目だけでは分からない。読者は博物館を訪れた客人であり、一つ一つの品を鑑賞している設定になっている。一見、ゴミの様に見える展示品の曰くを語る『案内人』の話はその怖さに気付いた時に『うわ〜…。』と思わず言ってしまう。読了後に気付いたが、1番悪趣味なのはこの博物館のオーナーと訪れた客人達に違いない。それに気付きつつも都市伝説の様な話や、起こる可能性が0ではなさそうな話などなど、程良い怖さで楽しめた。2024/06/08

さっちゃん

43
「ようこそ。〈悪趣味ミュージアム〉へ。」案内人スマイルさんの博物館来館の挨拶からスタート。読者は博物館の見学者としてスマイルさんに案内されながら、展示物とそれにまつわるお話を聞くという趣向。このパターンが雰囲気を盛り上げてくれて実に良い!オチも想像の余地が残されていて怖さが増幅するものや、既存の都市伝説や怪談をひとひねりしたものもあり大人も楽しめる。最後の「閉館のご挨拶」では思わず顔に手をやってしまった。最後まで遊び心のある一冊。お気に入りは『還暦祝い』『パラサイト』『タクシー怪談』『誰ももてない宝石』。2024/06/15

Kurara

36
★3 いやいや博物館仕立てにしてあるところがまた怖さを増しますよね。もぐろ福蔵を想像したのは私だけでしょうか?不可解な世界へ連れ込まれ抜け出せない感じがますます怖い。5分どころか初めのエピローグから怖いです。 #NetGalleyJP2024/06/10

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