ハーパーコリンズ・ジャパン<br> ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

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ハーパーコリンズ・ジャパン
ぼくの家族はみんな誰かを殺してる

  • ISBN:9784596961327

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内容説明

わが家は全員嘘つきで、人殺しだ。

世界27カ国で刊行!伏線だらけの謎解きミステリー。
すべての真相を、見抜けますか?

雪山で起きた連続殺人。容疑者は一家全員。

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺人が起こり……。



古典的なフーダニットに、ウィットに富んだひねりを加えた作品。スティーヴンソンは「公平な探偵」を演じるだけでなく見事なミステリー・ゲームを創りだした―― Washington Post

まさに巧妙。一度目は楽しく読み、二度目は真相を確かめるために読む、二度読み必至作――CriminalElement.com

非常に巧みで面白い。著者はこの力作を、見えそうで見えないトリックを巧妙に操るマジシャンのごとく生みだした――Publishers Weekly


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フーダニットの特徴を網羅した本書は、数々の謎を読者に提示するとともに、ロナルド・ノックスの十戒を忠実に守り、その謎を解く手掛かりをすべて織りこんでいる。果たして犯人は誰なのか? 謎を解くカギは、作中で探偵の役割を果たすアーネスト・カニンガム同様、読者にもすべて与えられている。それらを正しく繋げることができれば、この問いの答えは明らかになる。読者の誰もが名探偵になれるのだ。さあ、あなたも謎解きに挑戦し、思う存分推理の楽しみを味わおう。(訳者あとがきより)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦ちゃんの下僕

154
海外の新作をその年の内に読むなんて僕には珍しいことですが(笑)、これは大当たりでしたね!オーストラリア人が書いたオーストラリアが舞台のミステリーという新鮮さもありますが…現代では完全に無視されている「ノックスの十戒」を逆に遵守することに徹底してこだわった(←主人公も「信頼できる語り手」であると何度もアピール笑)、現代版“黄金時代の本格ミステリー”です!解決編の直前に全ての手がかりが列挙される親切設計ですが…犯人当てはなかなか手強いですよ!?(僕は半分正解でした…ってネタバレ!?いやいやミスリードかも?笑)2024/10/07

ちょろこ

119
綺麗に繋がる一冊。カニンガム家の次男であり作家のアーネストが雪山での一族の事件を描き読者を謎解きに誘うひと味違った形式でスタート。3年ぶりに顔を合わせた家族9人。そこに舞い込んだ見ず知らずの死体。更なる第2の事件がという展開。家族間の不協和音、チラつく過去と、とにかく読まされる時間。ついに全ての真相が…とここからは一気読み、せざるを得ない展開にやられた。全ては提示されていた。あの時のあの言葉、行動が、そして何より"家族"がここまで綺麗に繋がりゆくとは。圧巻の謎解き。その醍醐味が味わえる家族の事情ミステリ。2024/10/09

yukaring

106
ノックスの十戒を巻頭に掲げた正統派ミステリ。雪山のロッジで起きた連続殺人。容疑者のカニンガム一家の次男で作家のアーネストが本作の語り手。彼いわく「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」らしいのだが・・。一族が揃った時に何も起こらない筈はない。早速見知らぬ男の死体が雪山で発見され、刑務所から出てきたばかりの長男が拘束される。そして家族9人は各々何かを隠しているような怪しい動きを見せアーネストを混乱させる。「このあと何ページ後に事件が起こる」など少しメタ要素は強いがフーダニットに徹底的にこだわった謎解きミステリ。2024/08/29

遥かなる想い

96
2025年このミス海外第9位。 家族全員が誰かを殺したことがあるという 奇妙な設定から、集められた雪山のロッジで 連続殺人事件が発生する。 目的は何なのか?ぼくの視点で軽快に 語られていく。兄マイケルの行動が不審で、 不気味に怖い。カニンガム一族の隠された 過去と複雑な人間関係が 徐々に明らかになっていく …殺人の動機がやや強引な感もあるが、ノックスの 探偵小説十戒を 意識させながら密閉空間の恐怖を 上手く描いた、昔ながらのミステリーだった。2025/03/26

ナミのママ

96
意味深なタイトル。そのぼくの家族が3年ぶりに閉ざされた雪山に集まった。絶対何かが起こるはず!と言う期待は裏切られない。まずはいきなり死体が登場する。そうなれば犯人は家族の誰?と考えてしまう。この作品、一族が少しややこしいけれど「ぼく」の視点で書かれているので読みやすかった。確かにタイトルどおりの家族なんだけど、想像した内容とは少し違って良い意味で裏切られた。ネタバレしそうで詳しく書けないのが残念。謎解きに夢中になっていたら真相は意外に重かった。2024/08/14

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