夏のピルグリム

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夏のピルグリム

  • 著者名:高山環【著】/KU【イラスト】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • ポプラ社(2024/07発売)
  • 輝く夏空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/12)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591182239

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内容説明

中学校には馴染めず、厳しい母親に叱られ家庭でも居場所がない。夏子は日々を無気力に過ごしていた。心の支えは、妹のチイちゃんと共にお話を創ること、そしてチイちゃんの推しのアイドル・羽猫くんの動画を一緒に視聴すること。しかし夏子の様子を見かねた母親は、夏子が目を背けてきた「現実」を突き付けてくる。さらに同時期に羽猫くんが活動を休止して――。すべてを失った夏子は、一夏の巡礼の旅に出る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

112
家族の束縛とやり場のない閉塞感から逃れたいー「夢は持たない」と決めた夏子は、妹の遺志を果たす突拍子もない"巡礼(ピルグリム)の逃避行を決行する。それは文字通りの"13歳、真夏の大冒険"。様々な人と出会い、自分を縛っていたものや、見えていなかった世界を知り、夢や未来の捉え方が次第に変わっていく夏子。本作、心象を象徴する架空の冒険譚の挿入も併せて、中・高生のみならず、幅広い世代の読み手それぞれの人生の"今"に強く響くはず。単に甘やかな夢や未来だけではなく地に足着くことの厳しさや辛さも含め描いた、ナツイチ作だ。2024/08/05

シャコタンブルー

60
繊細で多感で心に葛藤を抱える中学生の夏子。その内面を映し出したような装画は孤独と不安そして青春の輝きをステンドグラスのように描き素晴らしい。巡礼というよりもロードノベルだ。旅先で出会った漫才師や屋台のラーメン店主の優しさに助けられ救われる。皆、不安を抱えながらも今を懸命に生きている。そして夢に向かって頑張っている。自分だけの世界に閉じこもり固まっていた心が次第にほぐれていく。祖母とのひと夏の体験を通じて本当に大切なものを見つけ出していく。危うくて眩しい素敵な13歳の成長物語だった。2024/08/28

Karl Heintz Schneider

43
「羽猫くんにこれを渡して。」たったひとりの妹チィちゃんの望みを叶えるべく中学生の奈津子は親友のマチと共に羽猫くんのいる宮崎へ冒険の旅へ。でも本当はチィちゃんはもう・・・。「最果てキッチン」が面白かったので高山環さん続けて読んでみた。でも前作とはだいぶ雰囲気が違っていて戸惑った。ファンタジー?妄想?部分が多くて、前半はイマイチ入り込めなかった。でも後半から徐々に面白くなってきて、気づけば結局ほぼ一日で読了。旅先で出会った人たちを通して夏子が成長してゆくのが眩しい。2026/06/01

papapapapal

34
大切な人を亡くした経験を持つ13歳の夏子が、親友と共に夏休みの大冒険をする物語。教室での立ち位置や親との関わり方、友だちとの距離感など、多感な中1女子の日々はただでさえ目まぐるしい。その上どんどん思わぬ方向に物語が進んでいき、驚きながらも冒険談&成長記として楽しく読了。と同時に、悪いことが起こらなくてほんと良かった〜って胸を撫で下ろした! 世の中そんなに甘くないのは知ってるけど、私自身としては、子どもたちの冒険や成長をしっかり見守れる立場でいたいと思う。2024/11/03

よっち

33
受験入学した中学校に馴染めず、厳しい母親に叱られ家庭でも居場所がない中学一年生の夏子。全てを失った夏子が東京から宮崎へ巡礼の旅に出る物語。夏子の心の支えは妹のチイちゃんの存在と、一緒に推しアイドルを応援する友人マチの存在。そんな夏子の様子を見かねた母親は背けていた現実を突きつけ、全てを失った彼女が活動休止したアイドルを追いマチと宮崎に向かう展開で、中学生の旅路には厳しいものを感じましたけど、彼女を助けてくれる大人たちもいて、大人の大変さも痛感しながら旅を通じて成長して、家族の絆を取り戻す素敵な物語でした。2024/08/07

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