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内容説明
人文学の論文執筆には、基礎となる習得必須の知識と技術がある。しかし、それを現在の大学教育はうまくカリキュラム化できていない。どんな条件を満たせば論文は成立したことになるのか、どの段階でどの程度の達成が要求されるのか、そしてそのためにはどのようなトレーニングが必要なのか。そもそも、なんのために人文学の論文は書かれるのか。期末レポートからトップジャーナルまで、「独学で書く」ためのすべてを網羅する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aminadab
32
評判なので読んでみた。アメリカ式人文系論文指導の本。修論が通って査読つきジャーナルに投稿しようという院生向けか。お薦め。普通日本では序論で問題提起をして本文・結論でそれに答えよと教えるのだが、本書ではそうでなく〈アーギュメント〉を練れ、という。〈問い〉に答えるのは学者が一生をかけてすることで、査読論文一本通すのにそんなものは要らない。最後の一行「論文など、恐れるに足らないのだ」。総じて説得された。強調しているのは分量(字数)の感覚で、パラグラフが300字だと多分論証がスカスカ、1000字にしてみろ、など。2025/02/04
Carlyuke
29
Audible で。本を購入前に内容を聞くことができるのが利点。この本については紙の本もしくは電子書籍で読んで実際に何か書くときに是非参考にしたいです。2025/05/18
梶
29
論文だけでなく、目的を持った読み物を書く際に読むべき一冊。大言壮語する若き新鋭だが、それだけの実力と実感が伴った骨太の概説書。論文を書くということ、読むということのエッセンスが凝縮されており、私自身が修論を書きながら感じた学びが言語化されていて快かった。書く前に読み返すであろう。 また、論文に終始するだけでなく、一人の人間が、目的を持ってものを書くとはどういうことか、に対して考えているのがよかった。人文学というのはそういうことに資するべきであり、そういうことによって資されるべきなのだ。2024/11/19
エジー@中小企業診断士
26
論文の書き方を「徹底的に要素分解し、極限までプラクティカルに解説する」何が新しいのか。まず「問い」はあってもなくても良いとする。また、日本の人文学における論文観にアメリカンスタイルを輸入して刷新する。論文とは、アーギュメントを論証する文章である。アーギュメントとは論文の核となる主張内容を一文で表したテーゼである。テーゼとは論証が必要な主張である。アカデミックな価値をつくる。それには引用と否定が必要である。最重要なパラグラフはイントロダクションであり、アーギュメント・アカデミックな価値・シノプシスを含むこと2025/05/05
ラウリスタ~
23
正直なところアメリカ式のパラグラフ・ライティングなんて文章力が乏しい文化圏の人たちが使っている退屈な手法だとこれまで思っていた(仏式目線)。それを本書を読んで深く反省する。アメリカ文学研究で培われたパラライの威力、議論構築力の強さは鳥肌もの。自分がこれまで書いてきたものが日式のアーギュメントなし文章だと痛感する。人種、ジェンダーといった文化的批判に終始するアメ文らしさは、欧州(日本も)からすると文学に非本質的に思えるかもしれないが、そこには筆者もいうように文学が社会変革の力となるという信念がある。2024/07/31
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