内容説明
異世界ファンタジーRPG【ルーンファンタジー】の世界に、その主人公キャラ・シロウと瓜二つの容姿を持つ敵キャラ『クロウ』に転生してしまった俺。
原作無視の魔法無双と冒険をはじめる俺の前に現れたのは、なぜか自警団に追われている一人の少女・ヒアモリ。
陰謀の匂いをかぎ取って追走劇に介入した俺は、追い詰められた彼女が宿場町を半壊させるほどの魔法を発動する瞬間を目撃してしまい……！？
（原作未登場の隠し強キャラ……！？）
理想のダークヒーロー像を目指す俺にとっては、「敵対組織の中の唯一の良心と思われた少女が実は最凶」なんて少女、ぜひとも仲間にしたい！
そんな思惑を抱きつつ、彼女の巻き込まれている事件の謎を追うことに決める。
しかし、その場に運命の導きか、主人公・シロウが現れて──！？
「これは──お前がやったのか？」
「正義を守ることが正義だというなら好きにしろ。俺はそれを正義とは思わないがな」
ヒアモリをめぐる謎を通して、交差する旅路の中で、ヒーローとダークヒーローは何度も激突する──！
その戦いの果てに明かされる、「原作に登場しない少女」に隠された秘密とは……！？
【覇王の教義(ダークヒーローズ・ドグマ)】を紡ぐ、最強かませ犬ファンタジー続編！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なぎ
2
原作未登場の隠し強キャラと思われる少女・ヒアモリと出会い、その少女の謎に迫っていくシリーズ2冊目。父との熱いバトルで継承された新たな新ワザ、そして正義とは何なのかという問いかけでぶつかり合う主人公と敵キャラというRPGの王道展開をなぞりながらストーリーが進んでいく。終盤のシロウが典型的な熱血主人公で敵にすら手を差し伸べようとして、復讐に燃えるヒアモリに「お前には人の心がないのか」と言った時は控え目にいってぶん殴りたくなりました(笑)クロウの不器用な優しさにヒアモリが救われて良かったです。2024/07/21
