DOJIN選書<br> タマムシの翅はなぜ輝いているのか: 自然への感性を育む生物学

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DOJIN選書
タマムシの翅はなぜ輝いているのか: 自然への感性を育む生物学

  • 著者名:針山孝彦【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 化学同人(2024/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 810pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784759823738

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内容説明

タマムシが教えてくれた自然の見方。
人間中心的な自然観を越えて「人新世の生物学」を創成するために。


タマムシの翅はなぜ玉虫色に輝くのか。
この素朴な疑問から出発した研究は、作業仮説一つ一つを丹念に検証し、
玉虫色を生み出す構造の発見へとつながった。
しかし話はタマムシの翅だけにとどまらない。
生物がもつ感覚世界の存在を認めることの意味、
画期的な観察技術NanoSuit法の確立、
バイオミメティクス研究へと大きく広がる。
科学研究の醍醐味を生き生きと描き、人間中心の世界の捉え方に警鐘を鳴らし、
科学のあり方、あるいは知のあり方までも考えさせる一冊。

●本文より
進化とはなにか、生物の環境適応とはなにかなど、
数多くの解答を与えてくれる生物の一つが昆虫であり、なかでも甲虫なのです。
「ムシを知らずして生物を語るべからず」ですね。
そして、タマムシ色の輝きがどうやってできているかを知ることは、
生物の進化の謎の一端を覗くことにもなるのです。

●目次
第1章 タマムシとの出会い
第2章 ヤマトタマムシがいた
第3章 タマムシの輝きの秘密
第4章 タマムシの鞘翅の構造
第5章 タマムシの色ってどんな色
第6章 タマムシの輝きのわけ――タマムシの種内コミュニケーション
第7章 生物の視覚――タマムシが見る
第8章 ヒトが見る光
第9章 タマムシたちには見える――ヒトが見えない光
第10章 NanoSuit法の発見――あたりをつける実験
第11章 バイオミメティクス――既存の学問を総合的に利用して自然の理解へ
第12章 タマムシに学ぶバイオミメティクス
第13章 マントの考え方:風土・文化そして蟲瞰学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

33
タマムシの翅の構造色については自分も好きで色々調べていたので、著者の研究をワクワクしながら読みました。こういうトライアル&エラー…いえ、仮説の積み重ねが、まさにこの虫の翅の美しさを成す層を表しているかのよう。ハンミョウも、有名なところではモルフォもそうですが、こういう構造の進化って、天敵対策なのかな、それとも仲間を見分けるためなのかな?といつも考えていたので、著者のデコイ実験はとても面白かったです。2024/10/27

シロうさぎ

5
普段、ルリコガネを観察しながら「何故、ルリちゃんの翅はこんなに美しいのでしょう・・・・」と思っていたところでこの本に出会いました。さすがに自分では電子顕微鏡は使えないけど、何となく輝きの秘密に近づけたようなです。他に翅の模型でオスを誘引できるかなど、著者が楽しみながら研究を行っている様子が垣間見えて楽しめました。2025/05/05

takao

1
ふむ2025/07/04

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