ブレイクスルー ノーベル賞科学者カタリン・カリコ自伝

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ブレイクスルー ノーベル賞科学者カタリン・カリコ自伝

  • ISBN:9784309254708

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内容説明

いま最も注目される科学者、待望の決定版自伝! 共産圏に生まれた「ふつうの生徒」が科学に魅せられ、世界を救う大発見へ――。数々の逆境にも負けず信念を貫いた、不屈の物語!

「ふつうの生徒」だった研究者が、世界を救う大発見へ――。
新型コロナワクチン開発の立役者が贈る、未来へのメッセージ。

自分が特に優秀だと思ったことはない。
これまで、写真のように正確に記憶し、
苦もなく知識を身につけられる人をたくさんみてきた。
初等学校の同級生にも、何でも一度きいたら
忘れないという人がいた。
わたしはちがった。
そんな経験はしたことがない。
しかし、幼いころから、
とても大切なことを知っていた。
――本文より


●各界のトップランナーから絶賛の声!

山中伸弥氏
2012年ノーベル生理学・医学賞受賞/京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授
「どんな困難や理不尽なことが起こっても屈せず、自身の信念を貫き通してきたカリコ先生を心から尊敬しています」

ジェニファー・ダウドナ氏
2020年ノーベル化学賞受賞/ゲノム編集技術「CRISPR-Cas9」開発者
「逆境を乗りこえる力とゆるぎない信念の力を証明する、心奪われる本」

ボニー・ガルマス氏
『化学の授業をはじめます。』著者/ドラマ『レッスン in ケミストリー』原作者
「けっして諦めることなく、だれにも屈しなかった、すばらしい生化学者の真実の物語」

ビル・ゲイツ氏
マイクロソフト社共同創業者
「科学やイノベーションや不屈の精神が世界を変えるなんて、と疑ったことがある人は全員この本を読むべき」

●原題
BREAKING THROUGH: My Life in Science(2023年刊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シャコタンブルー

54
コロナワクチン開発までの苦難の道のりが語られている。博士が生まれ育った当時はハンガリーは共産国家だった。そんな劣悪な環境の中でも誰よりも努力して「あとひとつだけ」をモットーに何度も実験をして仮説実証する姿勢が後に花開く。セゲド大学からペンシルバニア大学へ進むが何度も挫折し絶体絶命に陥る。底意地の悪い教授からの妨害、学課長からも実績が悪いと大学を追い出される。逆境の中でも前向きにひたすら研究し探索する。そしてついにmRNAを活用する方法を発見する過程は感動的だ。父親、夫、娘のエピソードも素晴らしかった。2024/08/08

kema

3
女性であり研究者であり母である事の大変さ、アメリカに行ったからこそ困難だが道が開く事が端的に表現された本だと思った。アメリカの頭脳や教育に投資することの惜しげなさは日本が選ばれない理由にもなる。いつか日本が技術立国に返り咲く為に何にお金を使うのかという視点でも読み解く事ができた。2024/10/05

ふみりな

1
これだけの強い意思を持ち目標に邁進できるのはなぜか。家族を愛し家庭を大切にしながら、環境をものともせずに自身の目標に立ち向かう姿勢には驚嘆する。日本人にはないものごとの捉え方ができる。2024/12/14

本の小さな虫

1
新型コロナウイルスワクチンの元となるmRNA研究者。この本は彼女の伝記だが、研究内容がわかりやすく書かれていてとても面白かった。苦難多き彼女の人生を乗り越えると言うか、気持ちを奮い立たせて研究を続けてくれた事に感動した。一読の価値あり!2024/10/24

Q

1
mRNAを使った治療法を半生をかけて追求し続けた研究者の自伝。とにかく努力がすごい。またこのmRNAを使うアイデア自体は、ワクチンに応用するというアイデアではないが、彼女の学部生から暖めてきたものだということに驚いた。一方で研究機関が短期的に収益化できない基礎研究に予算を割り当てられないという悩みに対する特効薬は存在しないだろうという考えはこの本を読んでも変わらなかった。彼女のテーマでさえ冷遇されるのだから数学や理論物理学はもっと大変だろう。2024/09/05

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