内容説明
1989年の消費税導入前から、朝日新聞は消費税(前身の売上税)には一貫して反対を表明し続けてきた。しかしある日を境に、消費税に賛同するメディアへと豹変。まるで一瞬で手のひらを返すような、驚くべき翻意だった。その裏にはいったい何があったのか? 世界各国の付加価値税と比較しながら消費税の本質に迫り、メディアが魂を売り、官僚の軍門に下った背景を、元国税調査官が詳らかに暴く。(発行:夕日書房 発売:光文社)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
39
大新聞社が最強官庁の犬になるのは、その方が儲かるから、いい思いができるから。屈辱でも何でもない。権力に尻尾を振れば利権が守れる。優遇される。摩訶不思議な軽減税率。書籍や雑誌は除外され新聞だけに適用される。政治と結びついた不動産ビジネス。部数が減っても利益は増える。報道せずに洗脳する。巨大省庁と巨大メディアが結びつけば世の中できないことはない。下がり続ける1人あたりのGDPの順位。我が世の春を謳歌するのも国家あってのこと。相対的貧困率ワースト6位。格差拡大、進む少子化。このままではいずれこの国がなくなる。2024/10/29
こも 旧柏バカ一代
27
記者クラブについての言及なし。朝日新聞については数人の記者が脳裏に浮かび、彼等の言動では変化して来た朝日新聞は住みづらかっただろうなと思いながらページを巡った。2025/04/16
アベレージマン
15
たまに読むノンフィクション。過激なタイトルに惹かれて手に取った。この国の上級財務官僚・政治家・大手マスコミの歪んだ体制がよくわかる本。少子高齢化は止まらず、実質賃金は下がり続け、治安も悪化している日本の衰退の原因をよく指摘していると思う。2024/10/21
ヨハネス
12
え、「朝日」までもが。という驚きで手に取ったが、朝日が出てくるのは後半のみ。マスコミと無関係に、大蔵省財務省の間違った思惑が悔しく切ない。日本が衰退したのは消費税のせいと言い切る。確かに経済衰退の時期は消費税と同時だ。宅配新聞が消費税軽減なのは誰が見ても不自然だが、朝日以外の大新聞も罪は同じだろう。待機児童の減少は、政府が対策したのではなく出生数が20%も減少したからだというのはショック。四国と本州の間に3本も橋を架けたのに徳島県の下水道普及率が19.3%なんてどう考えても間違ってる。2024/08/28
おかつさん
5
本文の中には森永卓郎氏の『ザイム真理教』よりも過激とも思える表現があった。ラジオ番組で財務省OBの高橋洋一氏が言っていたが、「省内では『減税』という言葉は禁句」らしい。日本経済を何も考えていない財務省を何とかしないとこの先、日本は本当に駄目になる。2024/09/09
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