内容説明
「隠蔽捜査」「東京湾臨海署安積班」「警視庁強行犯係・樋口顕」等、
人気シリーズで警察小説を牽引する今野敏の初期短篇集。
人気シリーズのスピンオフも収録!
人には闘わなくてはいけない時がある――。
闘え、愛する者のために。
ドライブ中、横浜新道で暴走族に囲まれた島村と恋人の真理。
真理が目の前で押し倒された時、島村の中で理不尽な暴力に対する
激しい怒りが湧き上がった。
真理を逃がし、敵と闘うことを決意する島村。
そして真理も、島村とともに闘うために戻ってくる……。
表題作ほか〈奏者水滸伝〉の比嘉隆昌、〈公安外事〉の倉島警部補が登場する
人気シリーズのスピンオフ作品も収録。
【収録作】
ビギナーズラック
戦場を去った男
テイク・ザ・ビーフラット
波まかせ
未完成の怨み
公安の仕事
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきひと
5
初期の短編集。表題作は、喧嘩もしたことない男と女が暴走族相手に格闘するのだが、連続する格闘シーンが目に見えるような臨場感があったし、軽妙な落ちが良かった。懐かしのセリカやRX7といった所も1980年代っぽい。プラモデラ―を描いた「未完成の恨み」なんて懐かしすぎる。店の書棚を見ると警察ものばかりで、自分的には余り興味を持てないのですが、初期は色んな分野を描いていたんですね。2025/03/24
海猫兄弟
3
昭和の世相を感じさせるコテコテの内容。特に戦場を去った男は劇画を文字起こししたらこうなるのだろう。ツッコミどころ満載で楽しい。2025/03/20
にょろりん
3
初期の作品も入ってたり、このところ読んでるシリーズものとはまた違う読後感の作品群。表題作は、設定があまり気持ちの良いものではないけれど。さらにいろいろ読んでみたくなる。2024/08/05
CEJZ_
2
1P15行。元の本は2011年刊。初期短編集の新装版文庫。書かれた年代はさまざまで、1980年代、90年代、00年代。それぞれの短編の内容もさまざま。暴走族との格闘、戦場、本場のジャズ、音楽業界、奇譚、警察小説。あえてノンシリーズでバラエティに富んだものを読んだが、初期のもののためか今読むとストレート過ぎる展開や結末に思う印象を持つ。巻末の既刊紹介を見ると、今野敏の警察小説がたくさん紹介されている。多作だ。どれだけシリーズと著作があるんだろう。2024/11/14
まーち
2
今野さんのバラエティ版、本当に、種々の話が書ける人です、凄いっ2024/10/06
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