内容説明
謎と恋とアクションで綴る大江戸版「キャッツ・アイ」!
船宿を営むは世を忍ぶ仮の姿、お路とお律姉妹の正体は盗人・緋薊。幼い頃に失明した妹お夕を守り、亡父の無念を晴らすべく奮闘する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
66
帯に「大江戸版キャッツ・アイ!」とある通り、船宿を営む美人姉妹が出てきて正体は怪盗だったという話でいかにもそれっぽい。盗賊周りの描写は池波正太郎風で雰囲気が出ていた。が、キャッツ・アイぽい展開は中盤ぐらいからズレ始め、盗みより父親の仇討ちが本筋になっていく。三姉妹の想いやドラマは良く書けていて面白い。それぞれが収まるところにおさまる終盤にも納得。帯ではキャッツ・アイとか怪盗緋薊の話っぽく煽っているがこだわると当てが外れるので、そういう要素も入っている女性が主役の時代小説ぐらいの意識で読むと楽しめると思う。2024/08/20
のびすけ
24
船宿を営む表の顔と怪盗としての裏の顔を持つ美人姉妹、まさに大江戸版キャッツアイ。とても面白く読んだ。幼い頃に視力を失った三女の存在がいい。続編希望。2024/08/28
信兵衛
17
盗賊仕事絡みで面白い展開があるのかと期待したのですが、盗賊と言っても事実上、盗賊の頭目=綱十郎の配下ですし、いつの間にか父親の謎の死に関する真相究明、仇討ちといった展開に移行してしまって、今ひとつという感。2024/08/05
ま
9
男はお金と女につまづくのが相場、女は形のない真心とかにつまづく。 薊(あざみ)は、夏の陽を浴びて緋色に輝く、綺麗な花を咲かせながら、容易に手折(たお)られないよう棘で己の身を守っている。三姉妹の長女次女が、裏稼業に手を染めながら父親の死の真相を探るお話👍️ラストは駆け足でしたが、ストーリーに引き込まれました。 2024/09/16
フキノトウ
9
どうも物語が、散漫な印象。没入できず。2024/09/11