マーリ・アルメイダの七つの月 上

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マーリ・アルメイダの七つの月 上

  • ISBN:9784309208954

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内容説明

戦場カメラマンのマーリ・アルメイダは、冥界の受付で目が覚めた。現世に留まる猶予は七つの月が沈むまで。スリランカ内戦の狂騒を魔術的に駆け抜ける、圧巻のブッカー賞受賞作。

あなたはこの物語で、人間の悲劇的な愚かさと、目も眩むような愛を目撃することになる。
──西加奈子

最高にグルーヴィーな語りのリズム。主人公マーリ(の幽霊)と一緒に知られざるスリランカの闇を突っ切った。
──佐藤究

全ての諍いは死者たちの呪いから始まる。時にフィクションは現実の暴力に無力だ。が、この悪夢の旅はどうだ、シュールな笑いで飄々と死体の間をすり抜けて行く。これはすぐ間近に迫る我々の明日の物語だ。
──幾原邦彦

強烈なエネルギー、悲しいユーモア、胸が張り裂けるような感情。そして、歴史が人々へしたことへの燃えるような怒り。
──「ガーディアン」紙

「この世界の狂気をどう説明できる?」
1990年、内戦下のスリランカ・コロンボ。
戦場カメラマンにしてギャンブラー、皮肉屋で放埒なゲイであるマーリ・アルメイダは、目を覚ますと冥界のカウンターにいた。自分が死んだ記憶はないが、ここに来る前に内戦を終わらせるための重要な写真を撮ったことは覚えている。与えられた七夜の猶予のうちに、自分を殺した犯人を捜し、内戦を終結に導くことはできるのか?
復讐を誓う青年革命家、爆破テロの犠牲になった博士、魂を飲み込む邪神、錯綜する陰謀……。死者も生者も入り乱れた地の混沌を駆け抜ける、狂乱のゴースト・ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

159
2022年ブッカー賞受賞作ということで読みました。スリランカ人作家の小説は初読です。上巻は一気読み、続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000565.000012754.html2024/01/19

ヒロ

84
内戦中のスリランカの闇を描いたサスペンスかな。でも登場人物は死後の世界の人たちだったりするし、スリランカの当時の様子を皮肉った場面もかなりありましたんで、単なるサスペンスとはまた違った印象です。自分も全く知らなかったんですが、スリランカがこれほどの悲しい歴史をたどっていたんだと驚きました。死後の世界には内戦で亡くなった多くの人がいて、その数だけ悲劇が繰り返されたんだなと、しみじみ感じながら読んでいました。これでまだ上巻なのでまた下巻も読みます。2023/12/31

藤月はな(灯れ松明の火)

57
1990年。当時のスリランカは独裁政権下の反動による民族間憎悪によって内乱状態にあった。戦場カメラマンだったマーリ・アルメイダは突如、冥界にいる事に気づく。自分は殺され、バラバラにされ、沼に沈められたのだと理解したマーリに遺された時間は7日間。色男のゲイであり、元金は決して失わないギャンブル狂、多情で無節操、でも「世界を自分の写真で変えてやる」という信念で行動していたマーリを殺した者は誰だ?その動機は?ミステリーの体を取りながらもスリランカの凄惨な内情が綴られる。恐ろしいが下ネタ炸裂が清涼剤となる不思議。2024/02/18

ヘラジカ

50
日本ではお馴染みの死後世界のプロローグから、面食らうような陰惨な社会を見せつけられる。誰しもが惹き込まれること間違いなしの上巻だ。ただし、人物名や略称を覚えるのはやや難易度が高いと思う。下巻に入れば一気呵成に読んでしまうほど面白いので、これから読む人は挫折せずに少し我慢して欲しい。詳細な感想は下巻へ。2023/12/26

路地

45
内戦時代のスリランカを舞台に、撮った写真が禁忌に触れたのか、暗殺されたと思しき戦場カメラマンが主役。凄惨な場面も多く出てくるが、主人公は登場時にすでに死後の幽霊としての登場なので、ある意味不死身の存在として安心して読める。スリランカの歴史に興味が湧く一冊。2024/06/08

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