内容説明
アラブ、ユダヤ、イギリス、当事者たちの膨大な証言をもとに、ユダヤ人国家建設を巡る衝突の一年を再構築する。
ユダヤ人機構、アラブ諸国、イギリス、国際連合、それぞれの思惑が交錯する中で、ユダヤ人国家建設は何をもたらし、何を奪ったのか? 1947年11月27日、パレスチナ分割案採択からイギリス軍撤兵までの五か月、長く多民族が共生してきた聖都エルサレムではテロと衝突が繰り返されていた……。『パリは燃えているか』で世界的な注目を浴びたジャーナリストコンビが、膨大な取材をもとにイスラエル建国前後の激動の一年を辿る。
第一部 聖地の分割――一九四七年十一月二十九日
第二部 金と武器――一九四八年冬
第三部 エルサレム包囲――一九四八年春
第四部 聖都のための戦い――一九四八年五月十四日~七月十六日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
TK39
6
第二次世界大戦後のパレスチナ分割が国連で決議された後のエルサレム攻防。ユダヤ側はハガナだけでなくイルグンなどの分派もあったが組織化されていた。アラブ側はそれぞれの思惑で動き、まとまりきれず。下巻は本格戦争へ。 今につながる戦争です。。2025/06/15
100名山
6
戦勝国によってエルサレムを分割しユダヤ人国家認めた当時の目撃者二千人以上から米仏二人の記者がインタビューして纏められたドキュメンタリーです。ただ私には名前だけではパレスチナ人かユダヤ人か分からず読み辛かったです。上巻はディール・ヤッシンの大虐殺で終わりますが、実行した指導者メナヘム・ベギンは戦後右派政党リクードを立ち上げ、現在のベンヤミン・ネタニヤフが率いる政党です。ユダヤ人もパレスチナ人も普通に暮らしていたのにその日から第二次世界大戦の余剰武器を買い漁り相互に虐殺を繰り返していく様が描かれます。2025/05/02
田中峰和
5
1947年11月29日に国連総会でパレスチナ分割決議案が採決された。票集めに躍起となる両陣営の姿から物語は始まる。決議案採決の日、ユダヤ人たちが踊りに興じる中、初代首相となるベン・グリオンはアラブ人の攻撃を予期して戦闘の準備を始めていた。第二次世界大戦で廃棄処分とされる武器の密輸は、スパイ小説のようにドキドキさせる。倜陣営への散発的攻撃で、一般市民が犠牲となる。現在進行中のパレスチナ・ガザ地区と同じ。当時は英国軍が統治しており、イラクの米軍のような存在だった。数に勝るアラブ人といかに戦うか。迫真のルポだ。2024/09/17
Go Extreme
3
聖地の分割―1947年11月29日: ニューヨークのスケート場 ついにわれわれは自由の民となった 長い苦難のみち チチキロニツイタ プラハのパ・ド・ドゥー 聖書と拳銃 金と武器―1948年冬: エルサレムを絞め殺すのだ ハガナのサンタ・クロース 不条理への旅 ゴルダ・メイアーの25のステファン 救済は空から訪れる エルサレム包囲―1948年春: エルサレムの外人部隊兵 一閃の白光 外交官たちの一階の部屋 老人と大統領 地獄のなかの家 夜の飛行場 昨夜殺したアラブ人のひとり 静かな村の最期の夜 戦争へのみち2024/08/22
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