内容説明
若き日の河井継之助が,備中松山から四国・九州に遊び,長崎などを探訪した旅行記。後年のめざましい藩政改革がこの見聞に多くを拠っていることを思えば,興味はますますつきない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
132
司馬さんの小説の「峠」で有名な河井継之助にこのような日記があることはわかっていたのですが、探すのが面倒で、読もうとは思っていなかったのですがこの読書メーターの読み友さんの感想を見て読みたくなり図書館で探してきました。陽明学者の山田方谷を訪ねての旅日記ということで、その旅の途中の状況なども克明に記されていて当時の状況がよくわかります。半分近くが付録でかなり河井の関係の資料なども収められていて非常に参考になりました。古本で購入して手元において再読します。2016/03/14
ホークムーンmk2
9
何度読んでも、感動する本。大学時代は何か重要な決意をする前には必ず峠かこの本を読んでいたような気がします。人は頭の良さで大きな事を成し遂げられるのではなく、意志の強さ、物事に向かう時の姿勢、意気込み、矜持などが重要なんだなぁと気付かされます。大学時代は今と違ってもっと物事に真剣に取り組んでいたのでしょうね。反省。2018/02/10
内藤銀ねず
2
珍品。幕末の長岡藩家老、河井継之助が残した旅日記、及び書簡が収められてます。 司馬遼太郎『峠』で有名になった人物ですが、武士の時代が終焉することを予見していながら官軍に討伐される側に立ち、北越戦争で壮絶な最期を迎えたひと。 まだこの旅日記の時は牧歌的な雰囲気すらありますが、後に時代の波に巻き込まれてしまうことを知っていれば、いかに貴重な記録かがよく分かります。 しかし…よくもまあ、これを刊行しようと思ったものだ。
Melody_Nelson
2
「素」に近い継之助を感じることができて面白かった! そして当時の道中の様子や会津藩士・秋月との交流なども興味深かったです。 しかし、昔の人は健脚だ…。 2013/05/19
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