内容説明
「最愛」にして「最恐」。
母に纏わる怖ろしい話、不思議な話。追憶の怪異蒐集録!
母より優しきものはなし、恐ろしきものもまたなし。
世に賢母あれば毒母あり。
すべてが母の胎から生まれるように、怪もまた母より生まれいづる。
・母の愛を求め想像の世界で生み出した理想の母。いつしかそれに魂が…「三母の似 創母」(郷内心瞳)
・一枚の心霊写真から紐解かれる母と家の怪…「出窓」(川奈まり子)
・父の暴力から物置で一生を終えた母の遺志…「夫婦水いらず」(つくね乱蔵)
・怪と縁の深い女性が占い師に告げられた自身と母と運命…「糾える」(久田樹生)
・人生のハレの日に現れ踊る裸婦。その正体は死んだ母?…「狂女乱舞」(蛙坂須美)
・彼女の隣に立つ首吊り自殺で死んだ母の霊。彼氏にしか見えないその意味は…「帰り道」(内藤駆)
・龍を見ることができた母。さがそれは凶事の先触れ…「天を駆ける龍」(服部義史)
・子を殺された母猿の怨念が本懐を果たすまで…「母猿」ひびきはじめ
他、怪談作家20名が競筆、母に纏わる追憶の怪異談集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
59
実話怪談集。本書のテーマはタイトルからもわかる通り「母親」。そのためかどの話も通常の怪談とも違い、読んでいるとじっとりと纏わりつくような感覚を覚えるような話ばかり。基本執着に関する話が多いのだが中には復讐を主題にした話もあり、それが一服の清涼剤になっている所にも本書の特異性があるなあ。想像で作り上げた母に執着されるよりは、虐げた夫の前に出る妻や子の仇を討った猿の話の方が精神衛生上良いというか何と言うか。とあれ全編「嫌」に満ちた一冊で、通常ならそれほど嫌な話を書かない著者もそれに満ちていたという特異な一冊。2024/07/28
鷺@みんさー
32
んー、ちょっと期待はずれかな~。全体的にこう、ガツンと食らうようなパンチのある内容や、物凄く忘れられない怖さの話はなかった。強いてあげるなら、もろ「まんがにほんむかしばなし」な吊り橋の話と、いろんな意味で気持ち悪い「ママとジョン」ぐらいかな…2025/01/29
雨
28
母親に纏わる怪談。こう読んでいて自分の母が比較的普通で良かったと思ってしまった。2024/07/06
tomomo
14
図書館本 豪華な作家さんが蒐集した短編集 たらちね=お母さんの怪談 装丁からもタイトルからも気づきそうなのに、読み始めて気づいた人← ずんと重い気分になりながら読んだ 『母が増える』のお話、同じようなお話が他の作家さんの作品にあったけど、コレ分かる気が。。 実家に住んでる時、妹と「今、ママ洗面所に居ったよね?なのに、いつ2階に?」みたいのは何回も経験したよ? 母親のことが苦手になってしまうかもしれない1冊 母は強し2024/08/29
海星梨
13
KU。竹書房怪談文庫で、なんで今までこのテーマでやってなかったんだろう? 怖くないはずがない「母」がテーマ。子が犠牲になるフレームも多く、つくね乱蔵さんで引っかかって読んだのに、つくねさんよりも胸糞な作品もあったり。この前の複著がハズレだったけど、今回はアタリであった。2024/08/01
-
- 電子書籍
- 王太子様、私今度こそあなたに殺されたく…
-
- 電子書籍
- 後輩OLはメイドのひなさんなんかじゃな…
-
- 洋書電子書籍
- The Unknown Kerouac…
-
- 電子書籍
- <2時間で丸わかり>不動産の税金の基本…
-
- DVD
- ベティ・ブープ 4