集英社インターナショナル<br> ライチョウ、翔んだ。(集英社インターナショナル)

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集英社インターナショナル
ライチョウ、翔んだ。(集英社インターナショナル)

  • 著者名:近藤幸夫【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 集英社(2024/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797674460

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内容説明

半世紀前に絶滅したはずの中央アルプスに、突如1羽のライチョウが現れた。絶滅危惧種に指定されているライチョウを救わんと情熱を燃やすのが、信州大学名誉教授の中村浩志(76)だ。ライチョウの知られざる生態を解明し、木枠と金網で作ったケージでヒナと母鳥を守る「ケージ保護」を考案、動物園での人口飼育、卵やヒナのヘリコプターでの移送などを指揮、難題を次々に解決していく。新聞記者だった筆者が、早期退職してまで追い続けたライチョウ奇跡の復活劇。

目次

序章
第一部 絶滅の危機
第一章 サルの襲来
第二章 研究者魂
第三章 神の鳥
第四章 鳥の気持ちがわかる
第五章 ライチョウの魅力
第六章 テレビ番組
第七章 ライチョウを増やす
第八章 飛来メス
第二部 復活作戦
第一章 幻の復活作戦
第二章 復活作戦スタート
第三章 雪辱の二年目
第四章 空輸作戦
第五章 半世紀ぶりの朗報
第六章 早期退職
第七章 動物園
第八章 野生復帰
終章
あとがき
ライチョウの略年表
主な参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

88
ライチョウの母鳥は、決して雛を見捨てない。ライチョウは「神の鳥」として守られた為、人を恐れない▽一度は絶滅したといわれた中央アルプスに、再びライチョウを呼び戻す「復活作戦」をおったルポタージュ。2018年7月、中央アルプス・木曽駒ヶ岳で半世紀ぶりに「飛来メス」ライチョウが発見された。ここからライチョウの保護増殖計画がすすめられていく▽巻末にライチョウの略年表あり。参考文献あり。2024.4刊2025/03/22

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

82
(2024-116)北アルプスなど限られた高山に生息する氷河期の生き残りライチョウ。50年前に絶滅したと思われた中央アルプスに一羽のメスが発見された。そこから始まる中央アルプスでのライチョウ復活作戦。信州大名誉教授の中村先生を中心とした一大プロジェクト。とにかくライチョウが第一、ライチョウの事になると時には暴君ともなってしまうほどの中村とそれを支える多くの人々。一度失なわれた自然を取り戻すのは容易ではない。ライチョウ復活にかける人々の熱い想いを感じた一冊。これは五つ星です。★★★★★2024/08/23

oldman獺祭魚翁

40
今やライチョウは絶滅危惧種である。この美しく可愛らしい鳥は絶滅危惧種だ。荒れて行く里山や住宅地の開発によって天敵のキツネやオコジョ等が、より高山へと逃れる事で、ライチョウの生息域を犯す様になり、更にはニホンザルまでがライチョウの雛を襲うようになり、益々生息域が制限されて行く。無精卵を有精卵にすり替えたり、夜になる度に保護ゲージに保護したり、動物園で育てたりと懸命に活動している事が解りますし、地味だが確実に少しずつ進んでいる。もう二度とトキやコウノトリの過ちを犯してはいけない。2024/09/21

rokoroko

23
今から40年ほどまえ北アルプスに行くとよく見られたライチョウ。「霧が出てきたからライチョウ来る」とか考えながら歩いてた稜線。もう少ないのね。最近は数年前室堂でみたきり。ライチョウがサルに食べられちゃうのか。上高地のサルは生魚も捕まえて飲み込む猛者だからね。インバウンドだとか言わないで日本の自然を強く守ってほしい。外国人は絶滅危惧種なんてわからないもの2024/10/26

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

23
胸熱!!中央アルプスでライチョウは絶滅したと思われていたのに、なんと一羽の雌(飛来メスと称される)が乗鞍岳から40キロも飛んできた。飛来メスが偶然カメラに捉えられたため、環境省の保護増殖事業に弾みがつく。立役者となったのは中村浩志。中村の狂気レベルなライチョウ愛に周囲も引き摺られていく。ライチョウの物語は必ずと言っていいほど絶滅の危機とともに語られる。1羽でも多く生き延びさせなくては絶滅リーチ。絶滅種の増加は、いずれ人類もその一部となるということ。ライチョウを守ることは地球を守ることにつながるという意識→2024/05/29

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