新潮文庫<br> 采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―(新潮文庫)

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新潮文庫
采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―(新潮文庫)

  • 著者名:高田崇史【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2024/07発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101200750

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内容説明

奈良・猿沢池の畔に鎮座する「采女神社」は池に背を向け、平素は固く門を閉ざしている。昔、入水した采女の霊を慰める祭では、門が開かれるというのだが……。そもそも、なぜ下級女官の鎮魂が連綿と続いているのか。春日大社から壬申の乱、皇位継承の闇、平城京の怨霊封じに続く謎。民俗学者、小余綾俊輔の推理が、隠された古代史を解き明かす。鍵を握る采女とは何者か。歴史真相ミステリー。(解説・北夏輝)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

44
面白かったです。隠された古代史が解き明かされるのが気持ちよくてスッキリしました。春日大社から平城京の怨霊封じに至る謎の鍵を握る采女に興味を抱かずにはいられません。歴史ミステリーとしてはミステリー要素は薄めでしたが、歴史好きなので十分に楽しむことができました。2024/09/09

よっしー

20
文庫版を購入したので再読です。壬申の乱は過去に何かの漫画で読んだ記憶があるのですが…苦手な時代でもあったので、見事なまでにうろ覚え(笑 ある意味でどの意見も新鮮でした。采女神社がある周辺は何度か観光で行っているはずなのに、神社の存在に気が付かなかったので、お祭りのある際に訪れてみたいと思います。にしても、どの時代も勝者の歴史というか、後ろ暗い部分は隠し通すというか…。それを紐解くのは楽しそうです。2024/11/28

hnzwd

16
平城京の東端にある采女神社で行われる祭りから、歴史の謎に迫るというQEDと同じスタイル。取り扱う時代が奈良時代、、世代的には大化の改新ですが、最近では乙巳の変。普通に考えればちょっとおかしいよね。勝った側に都合良すぎだよね、という研究から学説が更新されてくのは、自然だし、受け入れやすくていい。今作は、なぜ身分の低い采女が、こんなにきちんと祀られているのか、という謎。ラストは、、すごいわ。信じたくなる。2025/04/12

naolog

9
ただひたすら歴史を紐解く小説。関連した殺人事件とか起こらず、フィールドワークにでかける。学校ではあまり触れられず、なんだかよくわからない時代だが、人間模様が見えてくるとなるほどなぁ、と。春日さんに縁のある人間として、また訪れたい。2024/09/24

九曜紋

8
高田崇史の作品をすでに20冊以上読んだこともあり、当初感じた着眼点の鋭さに驚嘆することはさほどなかった。それよりも梅原猛の著作群を読んだ後、というのが大きい。歴史学界に認められているか否かを別として、梅原の著述に向かう執念にも似た熱量はやはり凄まじいということを痛感した。2024/07/30

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