集英社みらい文庫<br> きのうの君とみらいの君へ ~思春期の6人の物語~

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集英社みらい文庫
きのうの君とみらいの君へ ~思春期の6人の物語~

  • ISBN:9784083218507

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内容説明

「女だけど、恋したのは女の先生」「ゲイであることを友だちにかくしている」「自分の身体と割り当てられた性別に、違和感がある」など……。LGBTQ+当事者の、セクシュアリティ(性のあり方)になやんだ体験談を、6編の小説に。かんたんな用語集やコラムも収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まる子

21
LGBTQの当事者が実際に経験した6つの短編集。女の子がレズビアン、男の子がゲイ、男女ともに好きである事などを自分で感じ、恋愛対象に伝えたり、親にカミングアウトしたりと様々。後ろのページには参考文献もなかなかの量。ノンフィクションのこの物語のレーベルは、Amazonでは「新書」扱い。確かにサイズ的には新書なんだけれども、なんと!集英社みらい文庫です!表紙絵から見てもそうは見えず、中を開いてルビも付いているから小学校高学年くらいから読める仕様。悩んでいる当事者がいるなら手に取りやすい1冊。2024/06/28

Bibliocharylodis

1
★★★★★2024/08/31

1
いわゆるLGBTQであるティーン世代の悩みをとりあげた6編の物語。実際に当事者の方から話を聞いて書かれたお話たちとのこと。個人的には無理にラベリングしなくてもいいのでは?と思ったりもするのだけど「名前」がつくことで安心する気持ちもすごくわかる。「普通」じゃないって不安なことだから。特に学生時代って「普通」からはみ出ることが恐ろしいことだろうな、と思うのでそういう気持ちを秘めた子たちが少しこういう本で救われたらいいなぁと思った。2024/08/27

たぴ岡

0
物語では何度も読んでいるし、テレビの向こう側の世界にも見て、実在することは知っている。けど本当にそばにいるっていうのはまだ実感がない。たぶん今まで出会ってきた中で当事者はいたんだろうなと思う。もっと近くてよき理解者になれるようなにんげんになりたい。いろいろ勉強してはいるものの、実際会ってみたらどう思うかはまだわからないから。この短編集ではそんなことを思わされた。私も、性別とか年齢とかなんやかんやを気にせず、「自分は自分」と言い切りたい。まだそこまで強くはなれていないから。2025/05/10

gero

0
性的マイノリティ;SOGIE 性自認、性指向に悩む思春期の子供たちが道を切り開く短編集。小説としては掘り下げが浅く薄味ですがSOGIE(この言葉も初めて知った)に関する様々な概念・用語を知ることができるコンパクトな啓蒙書みたいで勉強になります。作中の全員が自分の状況をあらわす言葉を知ることで勇気を得て救われるというパターンになっているのが面白いと思いました。それにしても男女二元論は根源的に強くて、それに付け加えたり修正するような形でしか人類は物事をとらえられないのかもしれませんね。2024/12/14

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