内容説明
帝都の華族・巴家当主の妾の子として生まれてきた咲良は義母に疎まれ、ふたりの義姉には虐げられ、下女以下の生活を強いられていた。ある日、人気のない庭園で幼いころに母から
教わった唄を歌っていると「――貴女の名を教えてくれないか」と左眼の淡い桜色の瞳が美しい龍の軍神・小鳥遊千桜に声をかけられる。千桜は咲良にかけられた“ある呪い”を龍神の力で見抜くと同時に「もう俯く必要はない。俺のもとに来い」と突然婚約を申し込み――!?余命わずかな少女が龍神さまと永遠の愛を誓うまでの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
16
さっくりと読める和風シンデレラストーリーでした。もう少し2人の気持ちがくっつくまでに色々とあっても良かった様な気もしますが、1冊完結なら仕方がないのかな。色々と伏線は残ったままなので、続編が出るのでしょうか?出たら読んでみたいかなと思います。2024/12/05
栗山いなり
8
妾の子として生まれ虐げられてきた少女が愛される様を描いた和風ファンタジー小説。ただのシンデレラロマンスでは無かったなってのが正直な感想。もちろんシンデレラロマンス要素もあったけどそこに現代にも刺さるであろう要素があったのが印象的だった2024/07/18