内容説明
絶望の淵にあっても、生きる喜びを見出せるか
『人生とは何か、生きるとは何か――』
福岡県の小さな村で生まれた幼少期から始まり、画家として成功に至るまで、当時見ていた景色をリアルに描く心が粟立つ自叙伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
64
私の人生のテーマである孤高のキーワードに惹かれて。理想とする八正道に沿った生き方とも私が思う孤高とも違っていたけれど、内に秘めた魂の煌めく熱情は、抽象画にも言葉にも宿っていて、会えたらいいのにとも私の全身を一枚の紙に収めて欲しくとも思った。2024/06/05
新田新一
27
読書メーターに参加されている芸術家、梅崎幸吉さんの自叙伝。自伝だけではなく、哲学的な事も書かれており、その二つがうまく噛み合って個性的な著書になっています。哲学的な部分では、126ページの神秘的な体験を書いた部分が一番印象的でした。私が一番感銘を受けたのは、前半の少年期のことを書かれた部分でした。愛犬クロとの絆は心に染みる叙情性があります。この部分で描かれている生活の貧しさは、私が祖母や両親から繰り返し聞いたものと共通しています。こんな時代を経て、今の日本の繁栄があるのだと思いました。2024/12/24
梅崎 幸吉
6
自叙伝「孤高の歩み」 個人の自我が真我に至り、活動する魂の記録。 私の自我は虚無空間にあった。いわゆる孫悟空的意識状態である。 人間の言葉を一切信用していなかった。ゆえに過酷な環境を必要とした。 強烈な内的、神秘体験を経て言葉の世界へ赴いた。 己自身のバランスの保持のためと他者との交流、関係に言葉を必要とした。 哲学は骨格、心理学は肉付け、心情の機微は文学と。 通常の生活をしている人々には信じ難い内容である。
無能なガラス屋
3
「無知の知や不立文字、相対的意識、虚無、空等々の概念、意識状態と同質の意識状態、或いは自己認識の個人の限界の自覚であるが、これは到着点ではなく此処の地点が真のスタート地点である、(…)単に事物を公平、純粋に偏見なく観る一視点にすぎぬ」2025/09/26




