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内容説明
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日経BPクラシックス 第11弾
カール・マルクス(1818-1883)が生前に出版された第1巻の最終分冊。
『資本論』のなかで最も有名な「第24章いわゆる原初的な蓄積」を含む「第7篇 資本の蓄積過程」の第21章から第25章までを収録する。
「第1章商品」から展開されたマルクスの論理は、
・貨幣がいかにして資本に変容するか
・資本によっていかにして増殖価値が生み出され、増殖価値からいかにして、さらに多くの資本が生み出されるか
を考察してきた。
ここでは、資本主義(マルクスの用語では、資本制的生産様式)の出発点となる資本の原初的な蓄積の歴史を詳述する。
圧巻は「第23章資本制的な蓄積の一般的過程」。特に第5節「資本制的な蓄積の一般法則の例示」では、イギリスの
資本主義を支えた産業労働者の貧困化について熱い思いをこめて叙述している。
目次
第7篇 資本の蓄積過程(単純再生産;増殖価値の資本への変容;資本制的な蓄積の一般法則;いわゆる原初的な蓄積;現代の植民理論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
32
新しいシステムが生まれる時は背景に必ず暴力があるのだという。資本の原始的な蓄積は民衆の財産を収奪することによって行われた。ヨーロッパでは最初に羊毛の価格が高騰し、牧草地が重要になったことそれに伴い畑で働いていた農民を追い出すことが必要になった。そして、土地の占有者が生まれ、さらには宗教改革によって教会の土地が明け渡され、それが資本の蓄積をさらに加速させた。 また、常に相対的人口過剰を作り出すことがいかに資本主義にとって大切かよくわかった。自民党が移民や子作りに必死なのも潜在的なブルジョワ根性によるものか2024/06/18
タカオ
3
この本でも、しつこくてわかりにくい例示に辟易したが、最後の4分冊目だったので、意地で読み切った。そのため、残念ながらあまり内容が頭に残っていない。この本を表す一文は「多数の民衆が少数の強奪者を収奪するのである」か。個人的には、注[252]「ブルジョワジーの没落とプロレタリアートの勝利はどちらも避けがたいことである」が簡潔でわかりやすい。内容がおもしろかったのは第24章第6節『資本家の誕生』。よし、かの有名な『資本論』(第一巻)、読了。おすすめはしません、資本論は解説本を読んだほうが、絶対にいいと思います。2016/11/28
mass34
3
第一巻の4分冊目です。資本主義の発生について書かれてあります。何もかも奪われて、困窮する労働者が如何にしてできるのかが、書かれてあります。一所懸命読んできましたが、資本主義社会について、客観的に書いているように見せかけて、実は…。みたいな気持ちにさせられます。やっぱり、資本「論」であって、学術論文ではないのかも。なんだか、すっきりしないなぁ。でも、第一巻を通読できてよかったです。さぁ、二回目行こう。かな。2015/07/29
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
2
「原初的蓄積」から「資本が資本を生む形態」への飛躍をつかむこと。「宗教改革」の経済史的位置づけ→封建的土地所有の否定と近代的土地所有の創出。「資本とはたんなる物ではなく、物によって媒介された人格のあいだの社会的な関係であることを発見」→「資本」を実態概念としてではなく関係概念として捉え直すこと。「黒人は黒人である。ある特定の関係において、黒人は初めて奴隷となる。黄金はそれ自体では貨幣ではなく、砂糖はそれ自体では砂糖の価格ではない・・・資本は社会的な生産関係なのである。歴史的な生産関係なのだ」云々2017/01/29
yuui02
2
土地を持ち生活手段、生産手段をもっていた農民(家内工業も営み工業と農業は切り離されていなかった)が収奪され、工業と農業が切り離され、賃金労働者になっていく。資本制的生産様式が産まれる過程はあまりにも悲惨で残酷なものだった。資本制的生産様式の中では生産手段と生活手段を資本家が持ち、労働者は生活のために自らの労働力を売るしかなくなる。自ら自立、自営する労働者は資本のためには邪魔になる。そうして最終的には労働者だけではなく資本家の収奪もはじまり富は更に少数の者に集中、独占されることになる。2013/09/17
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