資本論 経済学批判 第1巻 III

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資本論 経済学批判 第1巻 III

  • ISBN:9784822248802

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内容説明

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日経BPクラシックス 第11弾
第三分冊は、第4篇「相対的増殖価値の生産」の最後となる第13章「機械類と大工業」と、第5篇「絶対的増殖価値と相対的増殖価値の生産」の第14章から第16章まで、第6篇「労働賃金」の第17章から第20章までを収録。

全体で470ページほどのうち、250ページを超えるのが第13章。産業革命に伴う機械システム、工場制度の分析を通して、資本制生産が労働者を非人格化していく様子を描く。

「マニュファクチュアと手工業の時代には、労働者は道具を自分に奉仕させたが、マニュファクチュアと手工業の時代には、労働者は機械に奉仕する」

「機械で働く労働者は、仕事の内容を奪われているために、もはや細部における手腕などは、取るに足らぬ些事として姿を消す。その代わりに登場したのが機械システムのうちに体現された科学、巨大な自然力、
社会的な集団労働であり、これらが今や機械システムとともに『主人』の権力を構築する」

第17章「労働力の価値または価格の労働賃金への変容」以降は、増殖価値の源泉である労働力商品の価値が、労働賃金に変容していくからくりを詳細に解説する。
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目次

第4篇 相対的増殖価値の生産(承前)(機械類と大工業)
第5篇 絶対的増殖価値と相対的増殖価値の生産(絶対的増殖価値と相対的増殖価値;労働力価格と増殖価値の量的な変動;増殖価値率のさまざまな定式)
第6篇 労働賃金(労働力の価値または価格の労働賃金への変容;時間給の賃金;出来高賃金;国による労働賃金の格差)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

38
優れた社会学の特徴はその時代の気持ち悪さを炙り出すことにあると思う。そういう意味でいえばマルクスの思想は資本主義の一種の不気味さ、気持ち悪さを鮮やかに暴き出した点で天才的だった。 読み進めていくと、マルクスの社会派ルポライター的な側面も見えてきて実に面白い。特に興味深いのはマルクスは女性が外で働くことが子どもに対する家庭内暴力や育児放棄につながっていることを指摘している点だ。現代でも男女平等が打ち出され女性が社会進出を果たした結果、毒親やネグレクトという言葉が象徴しているが確かに家庭の破壊につながってい2024/06/17

タカオ

2
私個人の正直な感想です。しつこいし長いしつまらない。ひとつのことを伝えるために、いくつもの例がでてくるが、それらがことごとくわかりにくい。結果、同じことをしつこく書いているだけにしか感じられない。大量の資料を読みあさったということだけは、よくわかったが。それでも第1分冊、第2分冊は興味深い考え方があったのに、どうもこの巻には、あまりそういうのを感じなかった。次の第4分冊で最後ということで、もう意地で読み切るつもりです。2015/11/21

mass34

2
弁証法のように常に二つのコトを対比して述べている。何回も同じようなコトが、繰り返して書かれてある。この本の中に、科学という言葉が出てくるが、「資本論」は、果たして科学なのだろうか?思想なのだろうか?哲学なのだろうか?読むにつれ、段々と身につまされ、ゆっくりと洗脳されている気分になるのは、気のせいか?2015/07/15

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

1
アダムスミスが1762-63年にグラスゴー大学で行った『法学講義』には社会の発展が①狩猟社会→②牧畜社会→③農耕社会→④商業社会として説明されている。③→④の変化を「近代」の成立とすれば、なぜ「近代」においてのみこうした変化が起こったのか。スミスはこの問いに「分業⇔交換」という観点から初めて体系的な解答を与えたが、その変化の実相を「近代とは何か」=「資本主義社会の成立とは何か」という問いとして人間の手段化と永久機関としての資本主義システムの成立の描写を通じて示したのが『資本論』第十三章「機械類と大工業」。2016/12/29

上り下り澱

1
三分冊目は機械についてのお話。人類は歴史上様々な発明、発見をしてきたけれど、それらの中に一つとして人の暮らしを楽にしたものはなかったというJSミルの言葉は言われるまで気付かないけれど確かな命題である。ある作業に必要な時間をある発明によって短縮したとして、浮いた時間を労働者は余暇にあてることができない。また別の仕事が増えるだけである。いくら社会が発展して生産量が増えたとしても価値が労働を基礎にする限り私たちの生活は常に労働に追われ楽にはならない。2013/04/27

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