内容説明
レジ待ちから新型コロナ対策まで、身近な諸事例を通じてフェルミ推定、中心極限定理、ゲーム理論などの勘所が学べる実践的数学入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルーシー
4
グラフが出たとき、大きい数字が出たとき、公正かどうか知りたいとき、色々な場面で使える「道具としての数学」の考え方を、主にコロナのパンデミックを例に教えてくれる。用語は難しいが、計算自体は頑張れば自分でもできそうだと思えた。今後はグラフや数字のインパクトに騙される前に一旦冷静に考えられるようになりたい。2024/10/25
takao
4
ふむ2024/08/24
mkisono
3
少し前に読んだ「統計学の極意」に雰囲気が似ている(どちらもイギリス人の著者だから?)。こちらの本は、情報理論の話も書いてあり、扱っている範囲が広いです。第8章「オッズと傾向」が自分にとっては面白かったです。ベイズ因子とオッズの関係とか、いつかは理解したいなあと思うのですが、はっきりと苦手分野です。2024/09/17
ジュニア
2
数学思考は、答えのない問題に対して数学というツールを用いてアプローチ、解決策を模索し、かつ柔軟に変更することができることであり、数学という学問が得意であることとイコールではない。単純で明確、断定的な回答は魅力に感じるが、自然、社会、コロナに至るまで、この世界は取り散らかっていることを頭に入れて、自分で考える必要があることを痛感。対数スケールの考え方とクロード・シャノンとビットの歴史が個人的には面白かった。2024/09/16
ハマのプー
1
主には新型コロナ感染症の分析を題材に、数学がどのように使われるのかを説いた一冊。サッカー選手の移籍金やギャンブルのオッズなど材料は多岐に渡り、難解な数式を使わない説明が分かりやすく面白い(全て分かるかは別問題)。代数幾何、微分積分や統計が自分や社会に役立つと分かれば、数学に興味を持つ生徒が増えると思わずにはいられない。2024/12/25