内容説明
レジ待ちから新型コロナ対策まで、身近な諸事例を通じてフェルミ推定、中心極限定理、ゲーム理論などの勘所が学べる実践的数学入門。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
60
「身近な問いをもとに、数式をほとんど使わずに、数学者や統計学者の考え方の勘どころを伝授する実用的数学入門。「構造」「ランダムさ」「情報」の3つのパートごとに解説する」というもの。「著者は、コロナ危機時に正確な情報発信で話題となった英ブリストル大学数学科の情報理論教授」で、信頼できる書き手。別に本書を読んで今更参考にしようとは思わないが、本書では、コロナ禍での様々な尤もらしい諸説が乱立し、混乱を極めた中からの教訓も詳しく書かれていて参考になる。極論を排し穏当なところで理解する節度の重要さは納得。2025/09/09
sheemer
16
数学、主に統計と確率を中心に社会事象(感染症対策なども含む)について解釈の方向を示した本。原書2023年刊で、これ系の本の最新といってもいいのかも知れない。構造・ランダムさ・情報の観点で解説し、最後にまとめる。AIについては触れられていない。基本的な見方の捉え直しができる良書と思った。2025/09/18
ルーシー
4
グラフが出たとき、大きい数字が出たとき、公正かどうか知りたいとき、色々な場面で使える「道具としての数学」の考え方を、主にコロナのパンデミックを例に教えてくれる。用語は難しいが、計算自体は頑張れば自分でもできそうだと思えた。今後はグラフや数字のインパクトに騙される前に一旦冷静に考えられるようになりたい。2024/10/25
takao
4
ふむ2024/08/24
mkisono
3
少し前に読んだ「統計学の極意」に雰囲気が似ている(どちらもイギリス人の著者だから?)。こちらの本は、情報理論の話も書いてあり、扱っている範囲が広いです。第8章「オッズと傾向」が自分にとっては面白かったです。ベイズ因子とオッズの関係とか、いつかは理解したいなあと思うのですが、はっきりと苦手分野です。2024/09/17
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