内容説明
現代の日本を代表する哲学者の一人である野矢茂樹は,知覚,意味,他者,そして心など,さまざまな難問に向き合い,みずからの言葉で考えつづけてきた.その思索に九人の気鋭の哲学者が挑み,議論の弱点・難点を論じ,批判を繰り出す.野矢もそれを受けて応答,言葉と言葉の真剣勝負がはじまる.最前線で繰り広げられた対話の記録.
目次
序(塩野直之)
解説1 眺望論と相貌論(金杉武司)
解説2 ウィトゲンシュタインと野矢哲学(高村夏輝)
第1章 物語のポリフォニー(塩野直之)
応答 物語を読むことと共に生きること(野矢茂樹)
第2章 世界には何があるのか──相貌なき対象の必要性(山田圭一)
応答 どうして一つの同じ対象があると言えるのか(野矢茂樹)
第3章 どこでもないところからの眺めは必要か──有視点把握と無視点把握の関係(鈴木雄大)
応答 「ここ」も「あそこ」からすれば「あそこ」になる(野矢茂樹)
第4章 「物語」としての知覚論──意識の繭に閉じ込められた生き方はありうるか(森永 豊)
応答 「相貌」というあまりにも曖昧な概念(野矢茂樹)
第5章 自由の可能性──場と相貌の二元論から考える(李 太喜)
応答 自由の正体がまだ見えない(野矢茂樹)
第6章 意味するという事実のありか──根元的規約主義を批判する(金杉武司)
応答 3階建ての建物を平屋だと思うと変なことになる(野矢茂樹)
第7章 意図はどこにあるのか──「内と外」の比喩のゆくえ(竹内聖一)
応答 問いがあるから意図が生まれる(野矢茂樹)
第8章 「論理の他者」という謎(高村夏輝)
応答 ザラザラした大地へ戻れ!(野矢茂樹)
第9章 規則のパラドクスを解決する──相貌の自己知に訴えるアプローチ(島村修平)
応答 一人称権威の謎(野矢茂樹)
思考不可能なものは存在するか(野矢茂樹)
哲学の風景──あとがきにかえて(金杉武司)
執筆者紹介
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buuupuuu
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