内容説明
千年を超えて読み継がれてきた『源氏物語』.その魅力の核心はどこにあるのだろうか.既存の物語を下敷きとしながら生み出された経緯に注目しつつ,長大な物語の隅々まで目を配り,一つ一つの巻を丁寧に「読む」ところから本質に迫る.何度も通読した愛好家にも,初めて挑戦する読者にも,新たなヒントが詰まった一冊.
目次
はじめに
Ⅰ 誕生から青春
一 両親の悲恋と美しき若君――桐壺(きりつぼ)巻
二 色好みの主人公――帚木(ははきぎ).空薰(うつせみ).夕顔(ゆうがお)巻
三 憧れの人とゆかりの少女――若紫(わかむらさき).末摘花(すえつむはな)巻
四 不義の子の誕生――紅葉賀(もみじのが).花宴(はなのえん)巻
Ⅱ 試練と復帰
一 御代替わりの後――葵(あおい).賢木(さかき).花散里(はなちるさと)巻
二 不遇の時代――須磨(すま).明石(あかし)巻
三 待つ者と離反する者――澪標(みおつくし).蓬生(よもぎう).関屋(せきや)巻
四 権勢基盤の確立――絵合(えあわせ).松風(まつかぜ).薄雲(うすぐも).朝顔(あさがお)巻
Ⅲ 栄華の達成
一 幼馴染の恋――少女(おとめ)巻
二 新たなる女主人公――玉鬘(たまかずら).初音(はつね).胡蝶(こちょう)巻
三 翻弄される人々――蛍(ほたる).常夏(とこなつ).篝火(かがりび)巻
四 玉鬘との別れ――野分(のわき).行幸(みゆき).藤袴(ふじばかま).真木柱(まきばしら)巻
五 六条院の栄華――梅枝(うめがえ).藤裏葉(ふじのうらば)巻
Ⅳ 憂愁の晩年
一 若い妻の出現――若菜上(わかなのじょう).若菜下(わかなのげ)巻
二 柏木の煩悶と死――柏木(かしわぎ).横笛(よこぶえ).鈴虫(すずむし)巻
三 まめ人の恋の悲喜劇――夕霧(ゆうぎり)巻
四 紫上の死と哀傷――御法(みのり).幻(まぼろし)巻
Ⅴ 次世代の人々
一 光源氏没後の人々――匂兵部卿(におうひょうぶきょう).紅梅(こうばい).竹河(たけかわ)巻
二 八宮の姫君たち――橋姫(はしひめ).椎本(しいがもと).総角(あげまき)巻
三 中の君へ,そして浮舟へ――早蕨(さわらび).宿木(やどりぎ).東屋(あずまや)巻
四 薫と匂宮,揺れる浮舟――浮舟(うきふね).蜻蛉(かげろう)巻
五 浮舟の出家――手習(てならい).夢浮橋(ゆめのうきはし)巻
おわりに
参考文献
主要人物紹介
系 図
年 立
感想・レビュー
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夜間飛行
アキ
アルピニア
syota
俊介
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