内容説明
日本共産党よ、私の除名は違法である!
活発な党内論議を可視化し、より国民に近しい共産党であることが
今こそ日本の政治に必要だと確信して
前著『シン・日本共産党宣言』で党首公選を提唱した著者。
しかし刊行直後、党から告げられたのは思いもよらぬ「除名」の二文字だった! 半世紀近くにわたり党員として真面目に活動し、
政策委員会では安保外交部長も歴任した著者に対する
あまりに一方的で苛烈な処分。
著者が党規約に則って再審査を求めている間も、
『赤旗』紙上や党幹部の発言による名誉棄損を含む
人格攻撃キャンペーンは続いた。
約一年後、「再審査請求却下」という党大会の結果を受け、
ついに著者は除名撤回と党員としての地位確認を求めて東京地裁に提訴。
党を訴えてでも党員に戻りたい――。
その真意とこれまでのてんまつを詳らかにする。
2023年2月5日に日本共産党より除名処分を受けて以降に著者がおこなった、
佐藤優(作家・元外務省主任分析官)、
内田樹(思想家・神戸女学院大学名誉教授)両氏との
“シン・日本共産党批判”ともいうべき豪華対談を所収。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
7
前著の出版と自身が編集を担当した古参党員の書籍出版を理由に日本共産党を除名された著者による反駁の書。赤旗紙上だけでなく、除名後も党幹部から繰り返し批判されていた著者の反論は理路整然としており、綱領と規約をつぶさに引用しながら、批判と処分の不当を訴えているのは興味深い。かつて除名された袴田里見副委員長を巡る事件との比較検討は読みごたえがあり、現在係争中の著者の裁判(党員としての地位確認と名誉棄損)で、この判例を乗り越えることができるのか気になった。今後の動きを注視したい。2024/07/17
TOMTOM
4
夫氏が読み終えた内田樹師匠共著の本を読み始めたら「それを読むなら先にコレとコレを読んでから」と言われた、コレその2。先に出版した『シン・共産党宣言』の後、除名処分となった筆者。除名のプロセスと理由に異を唱え、除名撤回を提訴。論理的に、党の除名手続きの瑕疵を訴えており、根底に感じるのは「日本共産党はもっとよくなる土壌がある」「国民に、政権を任せられると思われる政党になろうよ」という愛情。筆者の求めているのは「復党」だけ。それぐらいいいじゃないという内田氏の言葉にうなずいてしまいます。2025/06/30
Jun Masuno
1
今話題の方の本を読む 異論を認めない組織は気持ち悪く、衰退していくのがよく分かりました2024/11/14
時雨
1
前著『シン・日本共産党宣言』が党綱領・規約に違反するとして除名処分を受けた元党員の著者は現在、法廷闘争を通じての党籍回復を目指しているという。本書は除名決定に際しての手続上の重大な瑕疵を告発する一方で、処分手続と前後して党ぐるみで展開された反松竹キャンペーンの具体例を詳しく述べ、除名処分と名誉毀損が不可分に結びついていることを主張する。その上で、党員除名処分に対する司法審査の前例である共産党袴田事件の法理を解題し、判例を前提にしてもなお除名処分が覆されるべきであることの立証を試みる。2024年6月初版。2024/10/31
Go Extreme
1
赤旗での批判→規約違反での調査→除名→党大会での除名審査要求→東京地裁への提訴 除名は名誉毀損と一体不可分: 党かく乱者・党破壊者 スターリンの大量粛清の方法を継承 大会での再審査 結社の自由と言論・出版の自由の均衡点: 部分社会論と袴田最高裁判決の法理 日本社会・不可欠な結社の自由 部分社会内部・個人の人権は大切 司法による綱領・規約の審査 私の除名は違法である: 袴田里見の訴え 私の除名処分ー規則を踏みにじり強行 志位議長よ、なぜ私が除名なのか×佐藤優 成熟した政権交代の基軸政党となるために×内田樹2024/09/27
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