内容説明
それは、「人生最高のゲーム」だった――
日本の本格ミステリ史上屈指の名作『不連続殺人事件』。その誕生背景には、若き文学者たちが戦時下に行なった伝説の「犯人当て」イベントがあった。
荒正人・大井広介・平野謙ら、坂口安吾の〈ライヴァル探偵〉たちによる貴重な回想・証言と、小説本文を初めて一冊に。
〈解説〉野崎六助
【目次】
[小説]
坂口安吾『不連続殺人事件』
[資料編](※は書籍初収録)
平野謙:平野探偵の手記
大井広介:犯人当て奨励/「現代文学」の悪童たち※
荒正人:『回想・昭和文学四十年(抄)』
荒正人・江戸川乱歩・大井広介:鼎談・評論家の眼※
江戸川乱歩:『不連続殺人事件』を評す/坂口安吾の思出
埴谷雄高:遠い記憶から――『不連続殺人事件』/署名本
佐々木基一:「現代文学」回想※
[解説]
野崎六助
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
71
再読。高校生の時に読んだ時は嵌らずに流し読みになってしまった作品。何故、気が乗らない読書になったかの疑問が三つ、分析できた。一つ目は余りにも人物関係が多い上にややこしい事。関係性が把握できないと誰が何をしているのかが分からなかったのが最大の難所だ。二つ目はその関係性が余りにも下世話だというのが当時、潔癖だった私の癇に触れてしまった事。三つ目はミステリーをまだ、多く読んでいなかった事。だが、それなりに下世話になり、ミステリーにも多く、触れ、ちゃんと関係性を頭で整理した上で読むとこの作品は滅法、面白い!2024/11/07
だるま
14
何度も文庫化されている著者の代表作『不連続殺人事件』の新刊。他の文庫と違うのは、その作品に関連したエッセイや対談等が100ページ以上付いている事。小説自体は複数回読んでいたが、それ以外は初見で面白かった。『不連続・・・』の誕生の背景や、同作の乱歩の評論が興味深かった。小説は連載物だったので、第1回を読んだ乱歩が登場人物の多さや全員が胡散臭いのに呆れ、評価を大分低くしていた事。その後、最終回まで読んだら手のひらを返した様に絶賛し出した事。乱歩ってそういう人だったのか😄。これ、文庫の決定版と言って良さそう。2024/07/28
ワタシ空想生命体
4
犯人当てゲームで坂口安吾が唯一当てたのが『第二の銃声』なのか2024/06/21
hryk
3
大量の不適切表現にうんざりしてしまうが推理小説としては面白い。江戸川乱歩の批評が的確でさすがだ。2024/08/17
gauti
1
登場人物が多すぎで四苦八苦。68点。2025/04/23
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