富士見ファンタジア文庫 美来さんは見た目だけ地雷系

著者名：高科恭介【著者】/ハム【イラスト】

KADOKAWA（2024/06発売）

• ISBN：9784040755045

内容説明

俺のクラスには、強く目を惹く容姿のひとが居る。『いわゆる地雷系、メンヘラってやつだよ、やめときな』そうクラスメイトに称される彼女には、俺しか知らない秘密があって――「おかえり。きょうはハンバーグよ」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[芳樹]

【BW】標題通りに『見た目だけ地雷系』のヒロイン・三浦美来さんと、主人公・舞園賢誠が心の距離を縮めていく作品でした。冒頭から賢誠に対して好き好きオーラを出しまくりだけど、どこかストレートになれない不器用な美来さんの可愛らしさに身悶えし、彼女の「地雷系」な見た目に偏見を持たず、内面にしっかり向きあって割とストレートに好意を示している賢誠の”不器用さ”が心に刺さりました。途中にステレオタイプな敵役も登場しますが、総じて平和的な甘々ラブコメディであったといえましょう。良作です。

2024/06/23

[よっち]

クラスメイトで際立った存在感を見せる孤高の地雷系女子・三浦美来が、舞園賢誠の家にやってきて世話を焼いてくれる青春ラブコメ。雨に濡れていた彼女を助けたことをきっかけに、事故で両親を亡くした賢誠とありさのお世話をしてくれるようになった美来。一方で彼女はなぜ頑なに地雷系スタイルを貫いているのかという疑問。その事情を知って彼女のあり方を守るために、脅威を排除する覚悟を決める賢誠には驚かされましたけど、面倒見が良くて時に子供っぽく、可愛らしい所がたくさんある美来との距離が縮まっていく甘い日々はなかなか良かったです。

2024/06/20

[真白優樹]

地雷系な服装と孤高の性格、で周囲から浮いている少女と彼女の隠された顔を知っている少年の物語。―――大切だから、欲しいから。だから容赦は何処にもなし。　何処か切なく痛ましく、根底に闇が見える中、一対一のラブコメが何処までも甘い物語であり、安心して楽しめる物語である。一つ解決、それは何処までも強引な一手。それでも成したのは彼女が欲しいから。その果てに結ばれた大きすぎる感情同士は、これからどんな風に結びついていくのか。いずれ辿り着く形とはどんなものか。 次巻も須らく期待であるべし。

2024/06/23

[TERU]

見た目地雷系なヒロインと主人公の交流を描いた物語。 見た目地雷系とタイトルにありますが、十分地雷系と言って問題ないような葛藤や重い感情を描いていました。 本作はヒロインが凄く魅力的でこのヒロインと主人公の不器用な交流を楽しいラブコメとして纏めていたら何事もなく良作だったと思うのですが、とにかくそんな二人の交流に水を差す、絵に描いたような悪役ポジのキャラだったり、純粋に性格の悪いキャラが多かったりしたのがノイズとなり最後までイマイチ乗り切れませんでした。

2024/08/21

[leo18]

見た目地雷系な女子とのラブコメ。ヒロインはしっかり描けてるし、主人公の賢誠の天然たらしムーブも良かったけど、あのゲスすぎる先生がなあ。さすがにストーリーがチープすぎないか。

2024/06/29