内容説明
テストステロンが人間の体に与える影響は強大で、遺伝子や文化と協調し、男女の身体と行動を多種多様なものにする。
人間の行動に性差がある理由について意見は分かれるが、科学的には明らかである。
しかし、だからといって、ジェンダーの不平等さや家父長制的な価値観を支持することはない。
むしろ、テストステロンを理解することは、私たちは自分自身と互いをよりよく理解し、より公平で安全な社会を築くことに繋がるはずである。
テストステロンはヒトの心を、身体を、行動をどのように形成するのか?
本書は私たちがテストステロンを深く理解する機会を提供し、「ヒトとは何か?」という問いと改めて向き合うきっかけを与えるだろう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うえぽん
50
ホルモンと行動学の専門家が、テストステロンの心、身体、行動への影響を科学的根拠を基に詳述し、性差が生物学的に形成されることを示した書。性差は文化、社会のみによって構成されるとする社会化仮説への反論も随所にある。男女の生殖器は両能性の生殖腺から分化したものでテストステロンなしに男性生殖器は発達せず、多くの種でオスは性淘汰のために攻撃性で勝ることが進化上の利益になっているとのことだが、そうしたホルモンの影響を冷静に受け止めた上でどう公平で安全な社会を作るかは別問題であり、現代を生きる上で必要な学びが得られる。2024/08/15
owlsoul
10
いわゆる男らしさ・女らしさというものは生物学的に備わったものなのか、それとも社会環境から事後的に刷り込まれたものなのか。これは議論の分かれる問いである。しかし、少なくとも生まれたままの人間の性差が「白紙」でないことは確かだろう。テストステロンの上昇は、攻撃性を高め痛みや恐怖を緩和する一方、共感性を低下させる。その発露が暴力となることもあれば、危険回避行動になることもある。生物学的属性は環境によってその発露を大きく変えるのだ。性差とは本質か、社会的刷り込みか。人間にとってはどちらの論も極端であり危険性を孕む2025/08/23
ざっく
7
前半は読みにくく感じたが、後半にいくに連れて読みやすくなった。しかし、現代は性別すら変えることができるのだから、科学の進歩は目を見張るものがある。女性が長生きなのは、テストステロンが低いからなのだろうか。テストステロンが高い人は、うつ病のリスクが低い傾向にあるようで、テストステロンを出し、攻撃性を上げることで、うつ病のリスクが下がるのも直感的に理解できる。怒っている人を見てもこれからは「テストステロン出てるな〜」と冷静に見ることができる気がする。2025/09/22
qls
3
4.5 内分泌行動科学についてもっと勉強したいと思わせてくれる良書。今までに読んだどの本よりも、性差に関係する問題を客観的かつ中立的に論じられているように感じた。 2/21〜2/252025/02/25
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/f97c10ba-7453-474e-b0b5-82e8d8553ec0 2025/07/02




