王達の戯れ ナルマーン年代記短編集

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王達の戯れ ナルマーン年代記短編集

  • 著者名:廣嶋玲子【著】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 東京創元社(2024/07発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488029074

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内容説明

果てしなく広がる大砂漠には、はるかな昔から数々の国や都が生まれては、やがて砂にのみこまれて忘れさられていった。そのなかで決して忘れられることのない都がひとつだけある。砂漠にありながら青い水が尽きることなくあふれた都。人間にはない力を持ち、美しくも恐ろしい姿をした魔族が造った奇跡の都ナルマーンだ。魔族の王〈青の王〉のたどる数奇な運命を軸に、ナルマーンにまつわる不思議な物語を連作方式でまとめた珠玉の短編集。アラビアンナイト風の世界を舞台にした、大人気のファンタジイ『青の王』『白の王』『赤の王』続編。/【目次】プロローグ/1 絹の都の姫君/2 小さな眷属の憂い/3 白の悪だくみ/4 赤の贈り物/5 青の再会/6 夜風と共に/エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽろん

33
このシリーズ、大好きでしたが、どんな話だっけと思いながら、読み始めたけど、問題なし。この空気感は、素敵。かっこいいなあ。愉しかったです。2024/12/12

よっち

31
魔族の王<青の王>のたどる数奇な運命を軸にナルマーンにまつわる不思議な物語を連作方式でまとめた連作短編集。9年前突然姿を消していた王女ネフェルタの絹の都帰環と権力争い。魔族ワスラムと新しい青の王ラジェイラの再会。アイシャが向けてくる思いの意味になかなか気付けない白の王。赤の王アバルジャンから青の王への贈り物。決意を貫き通した青の王の再会。『青の王』『白の王』『赤の王』それぞれのその後のエピソードも描きながら、少しずつ時計の針も進めていくこの世界観の中で起きたエピソードをじっくりと堪能することができました。2024/08/28

秋良

17
本編の隙間を埋めてくれる短編集。生涯伴侶をもたず、養子を育てていたハルーンと青の王の詳細が知れたのが良かった。このカップルが一番好きかも。物語が一巡りし、青の王がまた新しく生まれ、人との絆を育んでいく結びにも余韻が残る。本編の、駆け足で描写不足にも思えたところが上手く補完された感じで良い短編集だった。2024/11/18

竜王五代の人

10
本編の先史から後日談まで年代はさまざま、割りと軽く読める方の短編集。苦労人のユフスさん(キアラに慰められ癒されることで、結局死ぬまで領主を務めそう)とか、自己卑下がひどいタスランとか、割りと真面目で小心ものな男たちがひいきなのだろうか。2024/09/08

はじめさん

9
砂漠を翔ける船、魔族をすべる青・赤・白の三柱の魔王を描いたシリーズ、スピンオフ短編集。後継者争いによる暗殺を憂いた母により、赤子の頃に産業都市より逃避した領主の娘。魔物や猛獣の巣食う魔の森にて散ったと思われたが…。をトップバッターに、青・赤・白の魔王らが、これまでのシリーズのその後を見せてくれる。これは砂漠の見せる蜃気楼か? いや現実である。橋賢亀氏の挿絵もバンバン、スターマインのごとし。再び、二週目の青の物語へと続きそうなラスト。われら眷族一同、ふたたび王にまみえる日を首を長くして待っております。平伏。2024/10/15

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