内容説明
ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住むキャッスルノール村に招かれた。大叔母は16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じつづけており、大邸宅に住む奇妙な老婦人として知られている。屋敷を訪れると、大叔母は図書室で死んでいた。両手には血の痕があり、床には茎の長い白薔薇が落ちていた。予言が的中して自分が殺されてしまったときのために、大叔母は約60年をかけて親族や村人たちを調査していた。その膨大な調査記録を手がかりに、アニーは犯人探しに挑む。新鋭が贈る犯人当てミステリの大傑作!/解説=千街晶之
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
422
まずまず楽しめた。国内の新本格を読みなれていると、海外ミステリは総じてフーダニットとしては作り込みが甘く、憶測で一足飛びに真相に辿りついてしまうことが多いが、そもそも欧米では、この手のミステリの源流はクリスティであることが大半で、そういうムーブメントなのだと割り切って読むのが正解。フーダニットという文言を前面に打ち出して売ろうとしたのは、日本の出版社であって作家の罪ではない。人物にも魅力はあって、終盤のスリルと意外性はなかなかのものだったのではないだろうか。この水準で作品を発表し続けてほしいものだ。2024/08/07
stobe1904
111
【フーダニットミステリ】ミステリ作家になりたいアニーは疎遠だった大叔母に招かれて田舎町の屋敷に到着するが、肝心の大叔母が殺害されていた…。一風変わった遺言、怪しげな人物たち、数十年前に失踪した大叔母の友人の行方と大叔母の詳細な日記など、本格ミステリとしての建付けは十分に揃っていると思うが、登場人物が多く人間関係が複雑なため、ごちゃごちゃ感がぬぐえない。クリスティやホロヴィッツのようなすっきり収束した感じが持てない点が残念。★★★☆☆2024/11/10
あっちゃん
109
占い師の予言で自分の最期は殺されると信じていた大叔母を訪ねたミステリ作家志望の主人公が死体を発見(笑)コレはもう事件に首を突っ込まなきゃ、という事で!大叔母さんの娘時代と現在が交互に進むけど丁度いい所で切替わる上手い展開に( ̄ー ̄)2026/02/16
yukaring
94
「おまえの未来には乾いた骨がある」16歳の時にそう予言されたフランシス。彼女は60年後に殺され白薔薇と共に屋敷の中に倒れていた…。過去の失踪事件と彼女が殺された今が交互に描かれるサスペンスフルな本格ミステリ。自分が予言通り殺される未来を恐れ、60年の年月をかけて周囲の人物を密かに調査してきたフランシス。そして彼女の遺言で犯人捜しは彼女の血を継ぐ若きアニーに引き継がれる。過去の事件とフランシスの死には関連があるのか?ユーモアがありテンポよく進むストーリーが読みやすく犯人当てをシンプルに楽しめる物語だった。2024/12/07
遥かなる想い
83
作家志望のアニーが 大叔母フランシス殺害の謎を追うミステリーである。 なぜフランシス大叔母は 60年前の予言を信じて、 60年にも渡る調査記録を残し、 犯人を当てた者に 遺産を残すという遺言を残したのか? フランシス大叔母は かつて本当にエミリーを 殺したのか?謎解きミステリーらしく、疑惑の人が 次々と登場し、読者を混乱させる。 過去の出来事と 現在が交互に語られ、真実が徐々に 明らかになっていく…女性たちの心理戦が ある意味怖い、そんなミステリーだった。2026/04/07




