サメと救世主

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サメと救世主

  • ISBN:9784863856165

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内容説明

サメに救われた少年には奇跡の力が宿りはじめる。これは真実か、ただのイカサマか?
ハワイで生まれ育った注目の作家によるデビュー長編!


はじまりは1995年。ハワイ島に暮らすフローレス家は、「豊かな」生活を求めて、オアフ島を目指す。そのさなか、息子のナイノアが海に落ち、サメによって助けだされる。サメに救われた少年には、奇跡の力が宿りはじめる。これは真実か、あるいはただのイカサマか?
こうして家族の未来は大きなうねりに巻きこまれる。時を2000年以後に移して、描きだされるのは、楽園ではないハワイ。それは現代の豊かさをめぐるアメリカの矛盾、世界の矛盾を映しだす場だ。ほんとうの「豊かさ」とは何か━━。

ハワイとアメリカ本土(メインランド)を舞台に、ある一家の波乱にみちた運命がつづられる。バラク・オバマのベストブックリスト(2020年版)にも選ばれた、ハワイで生まれ育った作家による渾身のデビュー長編。


明かされる真実へと、ぐいぐい引きこまれろ。ウォッシュバーンはとてつもなく優れた新時代の書き手だ。この長大な家族の物語は、サメの牙のようにするどい。ページははじけて火花を散らす、そして、君をすっかり変えてしまう。 ━━━━━トミー・オレンジ(『ゼアゼア』)

【著者】
カワイ・ストロング・ウォッシュバーン
ハワイ島のハマクアコーストに生まれ育つ。2020年出版の『サメと救世主』により、PEN/Hemingway Award for Debut NovelとMinnesota Book Awardを2021年に受賞。現在は、ミネアポリス在住。

日野原慶
大東文化大学にてアメリカ文学を教えている。共訳書にモナ・アワド『ファットガールをめぐる13 の物語』、共著に『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(ともに書肆侃侃房)。

目次

第一部 救われる

第二部 昇る

第三部 壊れる

第四部 よみがえる

謝辞

訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

38
初めて読む本格的なハワイ文学。獰猛な資本主義の闇、文化や人間同士が生み出す残酷な現実、そのなかで抗いながら生きる家族の愛と絶望の物語。そして、退廃の中においても息づく母なる大地の神秘を描き切った力強い幻想文学でもある。はっきりと明快には語られていないのに、人々が生きて育んできた歴史の重み、神々や精霊が宿る地の力をまざまざと見せつけられたようだ。荒々しくはあるが正に入魂の筆運び。ポリフォニックな語りをものにした意欲的な構成にも感服した。これもまた驚異のデビュー作である。これからが非常に楽しみな作家だ。2024/03/13

とも

20
人を治癒する力を持つノア。その力は必ず発揮できるわけではなくそれが彼を苦しめる。そんなノアと家族の物語。奇跡の目覚め、苦悩と挫折、崩壊と復活といった流れで進むのだが字面通りにはいかない。解釈は相当に読み手に委ねられる。 まあなんのこっちゃかわからないことが多かったが、等身大の救世主神話的に読めて楽しめた。2026/01/22

イボンヌ

7
まったく話を追えず、読み終えました。再読が必要です。2025/12/03

ボウフラ

4
ハワイの貧乏家族の物語。サメに救われたことで人を治す力を得たナイノア。その悩みと苦しみと家族の絆。76点2025/07/16

takao

1
ふむ2024/10/08

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