再現!古代ビールの考古学 - 化学×考古学×現代クラフトビールが醸しだす世界古代

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再現!古代ビールの考古学 - 化学×考古学×現代クラフトビールが醸しだす世界古代

  • ISBN:9784806716631

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内容説明

古来、人類が発酵を利用して醸造を始め、堪能してきたアルコール飲料。
一体いつ頃から、どんな方法や材料を使って造られてきたのか?

世界各地の遺跡に残る器に付着した残渣の化学解析結果を手がかりに、
探究心に溢れる考古生化学者と型破りなクラフトビール醸造家がタッグを組んで、
かつて飲まれていた様々な地の超絶発酵アルコール飲料の再現に挑戦していく。

目次

はしがき サム・カラジョーネ

序章
古代発酵アルコール飲料を発見する──まずは発掘現場で
お次は化学──研究室にて
さらに視野を広げて──様々な角度からデータを分析する
本格的な古代発酵アルコール飲料を造る

1章 超絶発酵アルコール飲料の聖杯
アルコール溢れる宇宙から地球へ
賽は投げられた──革命的白亜紀と酔っ払いの土台作り
動物たちに乾杯!
酒豪の霊長類、ツパイ
酔いどれの猿、登場。
古代人類も参入
ヒトはなぜ酒を飲むのか?
超絶発酵アルコール飲料とは何か?
超絶発酵アルコール飲料を作ろう
超絶発酵アルコール飲料の聖杯を探して

2章 ミダス・タッチ 中東の王にふさわしきエリクサー(神秘の妙薬)
墓は開かれた
超絶発酵アルコール飲料を徹底分析する
実験考古学の出番だ
ビール天国で過ごした若かりし日々
マイケル・ジャクソンとミダスに乾杯
現代に蘇る、「ミダス王」告別の宴
完璧な相性
世に躍り出るミダス・タッチ
ミダスは二度死ぬ──ミダス・タッチの復活

recipe
ミダス・タッチの自家醸造用アレンジレシピ
ミダス・タッチとのペアリング料理 焦がしラム肉とレンズ豆のスパイスシチュー

3章 シャトー・ジアフー(賈湖城) 中国でずっと酔いしれていたい新石器時代ビール
冒険に満ちた新しい世界、アジアへ
賈湖紹介前に期待を高めるこぼれ話──西安
新しい世界への扉が開く
単なる酒飲み社会ではなかった賈湖
分析開始
ブドウかサンザシ、はたまた両方使ったのかもしれないワインの再現
最古の米ビールを解き明かす
表舞台に躍り出た世界最古のミード
賈湖の超絶発酵飲料を蘇らせる
一番お気に入りの再現飲料

recipe
シャトー・ジアフーの自家醸造用アレンジレシピ
シャトー・ジアフーとのペアリング料理 スパイシー豆腐・発酵黒豆ソース・発酵黒豆・大根の漬物

4章 タ・ヘンケット 陽気なアフリカの祖先にぴったりなハーブ炸裂ビール
証拠を揃える
悠久の旅へのワインとビール
副原料は樹脂とハーブと果物
いつまでも変わらぬワイン
歴史に残る酵母
考古学的な腫瘍学と医学──発掘で秘薬発見
死者の世界に降り立って
カイロのスーク(市場)でぶら歩き
ショウジョウバエの出番だ
ナイル川セーリング
デラウェア州帰還
ひと癖あるビール

recipe
タ・ヘンケットの自家醸造用アレンジレシピ
タ・ヘンケットとのペアリング料理 丸ごと一羽分のガチョウのロースト

5章 エトルスカ ワイン来襲前のヨーロッパに「グロッグ」ありき
陸にあってはワイン醸造家、海にあっては商人のカナン人
ワイン文化の船出
波の下面で
地中海を跳び越えて
次なる目的地ギリシアへ
エトルリア人、登場。
エトルリアのグロッグ
我らがエトルスカのレシピ考案
真打ち酵母
イタリアを味わう
もうひとつのエトルスカ

recipe
エトルスカの自家醸造用アレンジレシピ
エトルスカとのペアリング料理レシピ 豚肩肉のグリル&ブレイズ(蒸し煮)

6章 クヴァシル 凍える夜に沁(し)みる熱き北欧グロッグ
まずは西方のガリアとカタロニアへ──フランス・スペイン編
今度は進路を北に──ドイツ編
ウルティマ・トゥーレ(世界の果て)を目指す──スコットランド編
スカンジナビア狂走曲──スウェーデン編
デンマークで見た白昼夢──デンマーク編
エクトヴィズの巫女は酒呑舞姫
北欧とワイン──わずかな滴りから、やがて洪水に
別格の酒、ミード
我らの北欧グロッグを蘇らせる
さらに酸味が強いクヴァシルへの道のり

recipe
クヴァシルの自家醸造用アレンジレシピ
クヴァシルとのペアリング料理 24時間で完成のグラブラックス

7章 テオブロマ ロマンスをかきたてる甘いブレンド
氷河期の冒険家
またもや僥倖に恵まれる
甘美な発見
一躍脚光を浴びるプエルト・エスコンディド
最古のカカオ飲料には、別の材料も入っていたのか?
真正のチョコレート愛好家向け飲料
やられた
我々の解釈に基づく古代チョコレート飲料を創り出す

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テオブロマの自家醸造用アレンジレシピ
テオブロマとのペアリング料理 ダック・モーレ(鴨のチョコレートソースがけ)

8章 チチャ ひたすら噛んで手に入れる栄光のコーン・ビール
噛みかすだらけの洞窟
我々の原始的本能が生んだ革命的結果
マチュピチュに登って……
クスコへ戻り……
……そしてアマゾンのジャングル奥深くへ
インカ帝国には不可欠だった発酵アルコール飲料、コーン・チチャ
我々の生物的・文化的・歯的根(ルーツ)に立ち返る

recipe
チチャの自家醸造用アレンジレシピ
「チチャ」とのペアリング料理 ペルー式セビーチェ

9章 お次は? 新世界のカクテルなどいかが?
異なる知識と専門性の融合
現在進行中のプロジェクトは?
新世界での冒険ふたたび
実験考古学もまた少し
アステカのエリクサー(妙薬)「トゥー・ラビット・プルケ」
いざ作業開始
我らが再現酒への命名、そしてお披露目
未来は過去である

recipe
トゥー・ラビット・プルケの自家醸造用アレンジレシピ
トゥー・ラビット・プルケとのペアリング料理 ウサギのシチュー

訳者あとがき
酒にまつわる年表
図版リスト
参考文献
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

9
ビールのご先祖様を探し世界を飛び回りクラフトビールとして再現する試みをまとめた本です。 現代人向けに変えているのだと思いますがどれも飲んでみたい。2024/09/10

とりもり

3
ずっと昔からアルコール飲料への人類の熱意はすごいものがあったんだと思わせる一冊。技術の進化により、土器に付着した有機物の残滓からブドウや添加物の存在を割り出し、それを再現するというのはとても面白い。勿論、配合などの正確なレシピは分からないので、そこは現代のテイストがベースにはなるけど。現在はどれも製造されていないようだが、是非一度飲んでみたい。ワインが世界を席巻したことで、アルコール飲料の多様性が失われたようなので、その点はやや残念かな。★★★★☆2024/07/30

Go Extreme

2
古代発酵アルコール飲料発見 超絶発酵アルコール飲料の聖杯:酒豪の霊長類 酔いどれの猿 ミダス・タッチ―中東の王にふさわしきエリクサー シャトー・ジアフー―中国でずっと酔いしれていたい新石器時代ビール タ・ヘンケット―陽気なアフリカの祖先にぴったりなハーブ炸裂ビール エトルスカ―ワイン来襲前のヨーロッパに「グロッグ」ありき クヴァシル―凍える夜に沁みる熱き北欧グロッグ テオブロマ―ロマンスをかきたてる甘いブレンド チチャ―ひたすら噛んで手に入れる栄光のコーン・ビール お次は?新世界のカクテルなどいかが?2024/07/08

takao

2
ふむ2024/06/27

Go Extreme

1
https://claude.ai/public/artifacts/37f35345-69c4-4e3b-9fd5-d53a15852b8d 2025/07/08

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