内容説明
煙草屋の政吉は、狂歌にのめり込み、人気狂歌師に上り詰める。しかし次第に、商売はおろそかになり、妻は使用人と駆け落ちする。労咳を患う遊女のおうたに、安らぎを見いだし溺れていくが……。木戸番夫婦の優しさが心にしみる時代小説シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
めがねおじさん
1
江戸深川澪通りの木戸番小屋に暮らす夫婦を中心に展開する人情小説シリーズ第2弾。孤児で荒んだ生活を送っていた男が、やがて身を起こし煙草屋の店を構え、さらに人気狂歌師へと成り上がるが、そこから躓きが始まりやがて転落へと進む様を克明に描く「藁」。自立した江戸のキャリアウーマンとも言うべき仕立て屋の女。しかしながら妻子持ちの男との腐れ縁が断ち切れず、行くたてに不安を感じながら送る日々を描いた「たそがれ」。何れも木戸番小屋夫婦が心の拠り所となり癒しの存在となっている。江戸下町情緒と共に庶民の哀歓が見事に描かれた秀作2025/03/27
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