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内容説明
よりよい“世界制作”のために、私たちの家を考えよう――。哲学の一分野である美学の中でも、とりわけ新しい学問領域「日常美学」初の入門書。本書では、芸術を中心とする旧来の美学界に「女性の領域」として長らく無視されていた「家」を中心に、掃除と片付け、料理、椅子、地元、ルーティーンを例として、日常の中の「美」を問い直す。新進気鋭の若手美学者が冴えわたる感性でまとめ上げた、センセーショナルな一作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chie
20
部屋の片づけをするためのモチベーションを上げるような本ではなかったのだけれど、とても丁寧な本で、読むのは楽だった。良い本だと思うのだけれど、良さの言語化ができないためのもやもやが残る。著者曰く、日常美学の課題は「「なんでもあり」を避けつつ、「なんとかやっていく」私たちの姿を描きだすこと」。私たちは、芸術作品から距離をとることができても、日常から切り離されることはない。日常美学の課題は、どうしても日常を生きていかなければならない私たち一人一人の課題でもあるだろうと思った。2024/10/08
umeko
15
「美学」とは「感性の学」。これまで漠然ととらえていた「美学」という言葉が腑に落ちる冒頭から面白く読んだ。誰もが、日常のふとした瞬間にとめどなく考える事を、答えにたどり着くまで深く掘り下げた感じ。それが私たちの日常に密着しているだけに納得できる興味深さがあった。2024/08/28
井の中の蛙
12
例として椅子、掃除、料理、地元、ルーティンなどに着目しながら日常美学での議論を紹介してあった。ジョン・デューイが美的経験に「リズム」を認めていたんだな。最近読んだ千葉雅也『センスの哲学』を思い起こす。2024/08/21
coldsurgeon
11
美学という感性の哲学に関する入門書ということで、読み始めたが、なかなか読みごたえがあり、ある意味、理解することに苦しんだ。日常生活の中で、美学を考えると、解説されれば、趣味が良いとかセンスが良いという生活を、理解し、実践する方法を見つけ出せそうである。生活風景をSNSなどの出すことは、日常生活のルーティーンを客観視し、その中に新奇さを発見する機会になるのではないか思った。哲学だから、とっつきにくい面もあるが、有用な考え方だと思う。2024/10/27
ヨハネス
10
「機能美」「掃除片づけ」「料理」「地元」「vlog例による日常と美的経験の関係」の五章。小さなお子さんを持つ 、料理が嫌いな女性の日常の話は身近でとっつきやすい。反面、大学講師という職業は決して身近とは言えない。美学とは哲学なんだなあ。2024/08/15
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