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内容説明
「リュックが当たってんだよ!」。時に些細なことで殺伐とする電車内。なぜ人は電車内でイライラしたり、人をイライラさせてしまうのか? 鉄道の車内空間を規定する「車内マナー」の成り立ちや変遷、人々の生活様式の変容に対しての受容の仕方などを通じ、日本の社会を見通す一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
43
本書は鉄道のマナー史を振り返りながら、なぜそのようなマナーが出来たのかを分析した本になる!ジャンルとしては社会学かなと思う。マナーは、よく昔のほうが良かったなどと言われることが多い。だが実際はそんなことないらしい。昔のほうがなかなかひどい。駅弁のゴミを通路に捨てるなんて当たり前だったらしい。おいおいマジかと思った。昔のほうがマナーが悪かったかもだが、いまのほうが人々のマナーに関する感度が高くなり、少しでも逸脱しているとマナーが荒れているという表現になってしまうとのこと。2025/08/26
みこ
32
電車内のマナーの歴史。かつては電車内を家庭的空間に捉える風潮があったものの、戦後以降は他社との共有空間であることを強調し、屋外(電車内も屋外だけど)での活動と同様のマナーが求められるようになる。それが今や個人が当たり前のようにスマホを持ち、自分の時間を好きなように過ごす空間になった。でも、それを四字熟語で表現すると「傍若無人」になるような気もするけどね。2024/08/05
雲をみるひと
27
電車でのマナーの変遷について扱った社会学本。アプローチ、発想の妙がある。一方で既に当事者があまりいない時代の分析に鉄道会社の発信だけを使用している点は少し物足りなさを感じた。作者自身が体験している時代との迫力の違いを感じた。もう少し違うアプローチや深堀があれば尚良かったと思う。2024/11/13
イシカミハサミ
16
筆者自身が電車で舌打ちをされた経験を起点に、 電車でのマナーの時代による変遷と、 そこから見える日本人の公共への意識を探る1冊。 わかることはとにかく“常”識などというものは、 少なくとも人の世には存在しないということ。 太陽が東から登るとか、地球が太陽の周りをまわるとか、 (地動説が常識になったことは先人たちに感謝) そういうことでない限り常識などは存在しない。2024/12/07
どら猫さとっち
11
電車内のマナーはどのように変容していったか。エチケットからマナーへ、戦前から現在までのマナー事情を、膨大な資料で読み解き論じた一冊。僕も電車通勤だが、他人のマナーが気になるときもあるし、他人から快く思ってないのではと思うときもある。怒られたことはないが、近年のマナーのうるさい感じは、度を超えているのは頷ける。マナーを守って、寛容でいられるには、どうしたらいいのだろう。2024/08/07
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