内容説明
「やられたらやりかえす」「ルールは破るためにある」「空気なんて知らない」「意地悪したい」「自分が楽しければいい」 これに共感する私って「ふつう」ですよね? ちょっといけないことをしたとき、ドキドキして心が躍る。意地悪、自己中、復讐にも絶妙な快楽がつきまとう。なぜ、私たちはそんな気持ちになってしまうのか? 私たちのよくない部分から、悪と善を考える。
目次
はじめに/第一章 自己チューなのはなぜ楽しいのか/勝手にハモらないでくれ! /平等の弊害/万人の万人に対する闘争/リヴァイアサンとしての権力/自己中がそれ自体で悪ではない/カラオケにおけるエゴイズム/第二章 意地悪はなぜ楽しいのか/魔王には「ぐおおおおおおお」と言ってほしい/なぜ人は悪意を抱くのか/さまざまな悪意/『こころ』における嫉妬/意地悪と同情/性格は変えられる? /第三章 復讐することはなぜ楽しいのか/「ぐぬぬ」顔を見せてみろ/復讐は悪いことか? /神なき世界の倫理/苦痛と快楽の両立/正義にかなった復讐/お金の有効性と限界/第四章 自傷行為はなぜ楽しいのか/筋トレは自傷行為か? /リストカットはいけなそう? /断食に誇りを感じられるか/誰もが納得できる行為とは? /人間の尊厳/自傷行為をしてはいけない理由/第五章 空気を読まないのはなぜ楽しいのか/制服を着崩す権利/「空気」の同調圧力/時代を支配する空気/なぜ人は空気を読むのか/本来性を取り戻す/空気を読まないで生きていこう/第六章 反逆するのはなぜ楽しいのか/空手とブレイクダンス/ルールを変えることの難しさ/「正しい生き方」とは何か/反逆の暴力性/複数性と全体主義/正しく反逆するために/「悲惨な人々」を生まないために/おわりに
感想・レビュー
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trazom
☆よいこ
れっつ
ちさと
Narr