内容説明
「愛」を解くのは、どんな謎より難しい。平家落人伝説の残る宝沼。そこに眠るのは、財宝か、平家の亡霊か、それともーー? 天才高校生・上杉和典が真相に挑む!
高校の秋休みに神戸の別荘を訪れた上杉和典は、駅で出会った女性が、少女マンガ家の伯母と隣家に住む気象予報士と知る。彼女の夫は一年前の十三夜に失踪していた。かつての探偵チームKZの仲間たちにも知恵を借りながら、真相を突き止めようとする和典は、事件の鍵を握ると思われた伯母に接触を試みる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
38
読んでいてタイトルと内容が噛み合わないかなぁ?と思っていたら最後に納得。2024/07/22
かたりん
6
数学に秀でた高校生の和典が、颯の失踪事件の真相を突き止めようとするミステリ。自分は読んでいないが、「探偵チームKZ」のメンバーも登場するので、「おー」となる方もいらっしゃると思う。犯人当てや犯行動機より、平家落人伝説の沼というミステリアスな背景にワクワクし、楽しく読めた。2024/08/14
ふむ
1
淡々と読んだ。話の筋は早いうちから分かるのに、それでも読むのをやめられなかった。2024/07/21
あざすたしあ
0
最初は不気味な高齢女性に見えた大御所少女漫画家が後半クリエイターとしてのしたたかさを見せて輝きだすところが印象的。長年少女小説をリードしてきたこの小説の著者の藤本氏とどうしても勝手にオーバーラップさせてしまいそうになった。豪華な別荘、不思議な色をした沼、平家落人伝説といった道具立てが魅力的。2024/11/03