内容説明
哲学者ハイデガーに学ぶ「死ぬときに後悔しない方法」舞台は中世ヨーロッパ。登場人物は傲慢な王子と謎の老人。サソリに刺され、余命1か月を宣告された王子は自殺しようと湖に。そこに謎の老人が現れ、ハイデガー哲学を学んでいく。「生きるとは何か?」「人生とは何か?」当たり前の日常が愛おしくなる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホッパー
49
ストーリーと対話で展開されていくので、哲学の難解さという面が気にならずとても読みやすい。ストーリーも面白い。2024/12/17
harass
46
この著者の新作を知り手に取る。個人的に最近死を意識することがあり実に響いた。通俗すぎるかなと感じるところもあったのは確かだが。「なるほどおまえの理解は正しい。人間は、誰しも自分をかけがえのない存在だとぼんやり思っているが、一方で社会でなんらかの役割の持つ存在と規定している。(略)だからこそ、死をつきたてられると心が不安になるのだ。なぜなら死が『人生は交換可能でただ消えていくだけにすぎない』という非常な現実を明らかにし、『自分はかけがえのない存在である』という願望を壊してしまうからだ。」おすすめ。2025/02/08
けやき
46
ハイデガーの哲学を物語形式で綴った本。とても分かりやすく、生きる希望も湧いてきた。2025/01/06
ひこうき雲
43
何かしっくりきた─ 何かを知りたいと思ったときに、 それを自分とは異なる対象として、目の前において観察しようというやり方では本当のことにはたどり着けない。 それよりも知る上で大事なのは『聴覚的な態度」もっと 受け身で、黙って静かに、聴きとろうとする態度のほうが真実に迫れる、そう思ったんだ。2025/06/01
まさにい
41
ハイデガー哲学を物語で解説する。幸せの王子はオーヘンリーの小説になぞらえてうまく構成されている。難しいと言われているハイデガーの『存在と時間』はいつか何か原本に当たろうと思っていた。先日の大雨のため、本屋に避難して偶然に目に留まった本。6月に発売されすでに第2刷となっている。ベストセラーの予感。いや、正直感動した。哲学書の解説という範疇を超えた秀逸な内容だと思う。この本で、ハイデガーというか哲学のブームが来そうな一冊。人文系が軽く見られている昨今、人文系の重要さを再認識させてくれる一冊となると思う。2024/07/09
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