新潮選書<br> 校歌斉唱!―日本人が育んだ学校文化の謎―(新潮選書)

個数:1
紙書籍版価格
¥1,925
  • 電子書籍
  • Reader

新潮選書
校歌斉唱!―日本人が育んだ学校文化の謎―(新潮選書)

  • 著者名:渡辺裕【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 新潮社(2024/07発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106039133

ファイル: /

内容説明

校歌こそは、時代を映す音楽の機微を最も体現しているジャンルである――このような視座から、全国の校歌やその歌われ方を分析。旧制中学校・高等女学校でそれぞれの進化を遂げた後、戦後の男女共学化でどう変容し、いかに学校文化として歌い継がれてきたのか。校史や学校新聞などの資料を読み込んだ、瞠目の音楽社会史。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

8
▼著者は聴覚文化論・音楽社会史を専門とする東大名誉教授。▼日本における校歌発生の経緯と、メロディーの成り立ちや行事での用いられ方の変遷などが述べられている。▼校歌は明治以降に発生したものであり、日本独自のものだということ、そして、当初は軍歌など著名な曲の替歌から始まったという。これらは意外と知られていない事だろう。▼戦後、軍国主義的な歌詞を変更する「戦後処理」が各地で行われたことなど、身近な具体例を知っている自分ににとって興味深い内容であった。自分の母校の校歌の事を思い浮かべながら読むと面白い。2024/09/13

Tatsuo Ohtaka

4
校歌が日本特有の文化なことを知り驚く。旧制中学校や高等女学校で歌われた校歌が、第二次世界大戦後の学制改革でどう変化したのか、スポーツ応援や文化祭でどう歌われてきたのかなど、多面的に校歌を考えていて面白い。事例がもっと多いとさらにうれしい。2024/08/29

るき

4
校歌の変遷を調べた本。出てきた校歌をいくつかYoutubeで確認しながら読みました。学校の調査は周年誌と学校新聞と卒業生大事。春日部高校の、同じ高校の校歌のCDを年数比較して変化を調べる、なんてことも毎年撮ってないとできないことだけど、動画も毎年あげてるのかな。CDでも取っておいてほしくなりますね。2024/08/20

Go Extreme

3
校歌という文化資源: コミュニティ・ソングとしての校歌 近代国家・日本のソング 学校文化としての校歌 校歌以前の校歌ー替え歌校歌: 校歌という概念自体の変質 校友会の文化と校歌 替え歌文化の近代 替え歌校歌の実態 校歌の戦後処理: 校歌の直面した戦後問題 下妻一高・校歌改正問題 戦後民主主義の理念と現 男女共学という異文化接触 生き延びる校歌: 公害校歌 いまどき校歌への道 大合併の時代と校歌 校歌を取り巻くインフラストラクチャー: 校歌をこよなく愛する学校・埼玉県立春日部高校 春高ジェンカの誕生・学校祭2024/09/01

kj54

2
主に20世紀、校歌がどのように成り立ち、変容し、受け入れられてきたか、丁寧に論じられている。天邪鬼な人間にとって、どうも校歌などというと「一体感」を押してけてくる、どちらかというと鬱陶しい存在に感じる。そんな私にも、それぞれの事例がどれも面白く、興味深く読めた。2024/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22004662
  • ご注意事項