内容説明
敗戦を「神やぶれたまふ」と表した折口信夫は、戦後「人間」となった天皇にいかなる可能性を見出そうとしたのか。折口学の深淵へ果敢に挑み、折口理解の新地平を切り拓いた労作。解説=三浦佑之。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
濃厚な論文集。柳田との関係にも深く迫っている。「昭和四年四月に刊行された『古代研究』の冒頭に、柳田から雑誌『民族』への掲載を拒否された「国文学の発生(第三稿)」を置くことによって、折口は柳田に対する学問的な訣別を行った。そしてその後…民俗学会、およびその機関誌である『民俗学』の中心に折口が祀り上げられる格好になり…不快に感じた柳田がそれらに一切かかわりをもたないという異常な状態がつづいた…折口はこの時期、事実上、柳田邸へは出入り差し止めという状態で…機関誌誌上でことあるごとに柳田の学問や業績を褒め上げた」2021/07/03
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