内容説明
井上雅彦、上田早夕里、空木春宵、織守きょうや、黒木あるじ、最東対地、澤村伊智、篠たまき、斜線堂有紀、背筋、久永実木彦、平山夢明、牧野修、三津田信三、芦花公園……日本を代表する短編巧者が「ゾンビ」テーマに集結! 生ける屍たちの饗宴を巡る傑作15篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
104
異形コレクション最新版は、久しぶりにゾンビの世界にかかわるものです。15の作品が収められていてバラエティに富んではいるのですが、またゾンビというと気味悪さや怖さが結構あるはずなのですが、この本ではあまり感じられないような気がしました。ただ澤村伊智さんと三津田信三さんのものと牧野修さんのものは印象に残りました。2024/06/25
H!deking
77
今回のテーマはゾンビですね。いやー今回も贅沢なアンソロジーでございました。特に澤村さんがど真ん中でした。澤村さんは全部ではないにしろ結構読んでる方だとか思いますが、ぼぎわんシリーズとかでも短編のが自分的には好みの作品が多い気がします。中でもこれは上位。オチがナイスでした。2024/09/05
yukaring
66
今回は「死者の凱旋」をテーマにいつも以上に闇深くグロテスクなラインナップ。人気作家たちがあの手この手で描く“生ける屍”への恐怖や悲哀。優しく微笑み寄り添ってくれる死者との時間、好きだった女性のゾンビを街中で見つけた男性、自ら不死化を望んだ人間の未来など様々な屍者が跋扈する闇の世界で境界線を踏み越えてしまった人々。しかし例外なくやって来る肉体の崩壊。愛する人が家族が屍になってしまった時、自分は彼らとは違う行動をとれるのだろうか。そう考えると他人事とは思えない静かな痛みと一抹の悲しさが心にモヤモヤを残す1冊。2024/08/20
sin
62
死は身近な未知…生命が種としての永続を望んだ故に個としての死を受け入れたと言うのか、生くるべくして死に至る。背筋-そして振り出しに戻る?織守-プラトニックラブ?上田-sissyな?篠-耽美ぶった変態?井上-死を想えならぬ死をなぞる?久永-スタイルは童話、アイデアは寓話?最東-説明っぽい?黒木-最高B級ドラマ!空木-屍肉ビスクドールの独白✕独白!斜線堂-伝説の真相?芦花-復活の儀式、引きこもりの身勝手?平山-デストピアも金次第?澤村-身勝手な正当化?三津田-自らを怪異との架け橋にして!牧野-伝奇物語の要約?2024/09/21
眠る山猫屋
61
絶品(笑) 冒頭数話はまるでロマンス小説のようなジワリと涙を誘うような物語が続き、屍者と深い恋情は相性が良いな、と。後半に並ぶ平山夢明、澤村伊智、三津田信三、牧野修(敬称略)の四巨匠の名前には思わず震える。なんと云う贅沢。死んでしまっても、失われてしまっても消えない感情を愛と呼ぶのかな。織守きょうやさんの「すいません。僕、体温のある相手には勃たないんで」は名言だ・・・(収録作『ハネムーン』読んでね)。泣く。2025/01/10
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