内容説明
音声によって、人を癒し、励まし、支え、寄り添う。ラジオという親密なメディアについて、ケアの概念のもとに考察し、離島、刑務所、病院、被災地における実践など、多様な事例を紹介する。メディア研究に新たな地平を切り開く、気鋭の執筆陣による意欲的論集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鬼山とんぼ
4
ラジオは穏やかにリスナーの心に迫る。その力により社会的弱者のサポートを進める手法の重要性と多彩さを紹介する本。テレビがアラ探しに向かいやすいのと対照的にラジオの音声で訴えるアプローチはまず出演者の言葉の受容から始まるので、批判が先に来ない。むしろリスナー側から話し手の側に心理的接近を強めていき、それが自分自身を癒し勝手に立ち直るきっかけを作ってくれるのだと思う。個人的にはケアという言葉は、自分が何かに注目したり積極的に相手に支援していく意味が強いと思うので、題名は「癒しのラジオ」の方が適切だったかな。2024/10/01




