小学館文庫<br> ふるさとを創った男 唱歌誕生

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小学館文庫
ふるさとを創った男 唱歌誕生

  • 著者名:猪瀬直樹【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 小学館(2024/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094085204

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内容説明

唱歌誕生の影に存在した壮大な人間ドラマ。

 「僕」は、島崎藤村の「千曲川旅情の歌」への興味と、『破戒』が生まれるまでの道筋をつまびらかにしておきたいという思いから、真宗寺を訪れる。真宗寺は、『破戒』に登場する蓮華寺のモデルとなった寺である。藤村は、小説の取材(であることは、そのとき隠していたのだが)で、真宗寺を数回訪れていたのだ。しかし、住職の姉、武子から話を聞き、調査を進める中で、「僕」は、真宗寺に眠るもう一つの物語の存在に気づく。それは、かつて真宗寺に下宿し、寺の娘、鶴江と結婚してのち、「故郷」「朧月夜」「紅葉」「春の小川」を生み出した高野辰之の隠された生涯に迫る物語であった。
 長きにわたり作者不詳とされた文部省唱歌。彼はなぜ、唱歌を作詞することになったのか。その謎を解くため、「僕」は、上京後の辰之の足取りを追い、作曲を担当した岡野貞一の生涯をも明らかにしていく。
さらに、西本願寺第二十二世門主で大正天皇の義兄となり、三回にわたりシルクロード探検隊を派遣した大谷光瑞、藤村作『椰子の葉陰』のモデルとなった藤井宣正、そして、真宗寺の娘たち……。近代化・欧米化の波に追われた明治後期から昭和初期を生きた人々の生き様と夢が描かれる。人間味溢れる壮大な物語。

※こちらの作品は配信中の【猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第9巻 唱歌誕生 ふるさとを創った男】に改稿とあとがきを加えた文庫版です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5256

3
「この2人の作品がなんでこんなに教科書に載ってるんだろう」子どもたちから出た疑問に答えるべく、読みました。明治時代から大正の初めにかけて、文部省唱歌がどのような背景で作られたのかとてもよく分かった。辰之と貞一に想いを馳せながら、心を込めて指導していきたい。 藤村が夢を追う傍ら女3人と奥さんを亡くし、幼い子2人も里子に出していたのがわりと衝撃..2025/06/10

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