新潮新書<br> 国家の総力(新潮新書)

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新潮新書
国家の総力(新潮新書)

  • ISBN:9784106110474

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内容説明

国家の総力をあげて、中国を食い止めよ! 台湾有事が現実的な懸念となった近年、軍事面での議論はなされるようになってきた。しかし、国家間の戦いがグレーゾーンから始まる現在、総合的に有事を想定しておかなければ実際の戦闘には対応出来ない。エネルギーと食料安保、シーレーン防衛、特定公共施設と通信、そして経済・金融への影響などの観点から、有事における日本の問題を考える。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

31
エネルギーと食料安保、シーレーン防衛、特定公共施設と通信、そして経済・金融への影響などの観点から、有事に今の日本で何が問題なのかを考える1冊。エネルギー安保の現況と、危機管理として必要なバランスや上手い利用方法、中東との外交。戦後の農政が目指してきたものとこれから何を考えるべきか。シーレーン防衛、特定公共施設や通信、貿易や金融のことなど、実はすでに12%くらいの農業経営体で農産物販売金額の80%くらいを占めている状況には驚きましたが、何かあったときに横の連携をいかにスムーズにできるかが課題なんですかね…。2024/08/15

babochan0517

2
▼第4章が特に良い。台湾有事以前のグレーゾーンの段階において、いかにして経済制裁のエスカレーションラダーを上り下りするかは重要なポイント。経済の反撃とも言える、戦争抑止としての輸出管理規制や金融制裁を包括した経済制裁基本法の立法は発想がなく、議論のとっかかりとして参考になる。▼同時に、抑止が敗れた際に、外国資本の逃避、エネルギー価格高騰、為替ショック、財政出動…のダメージコントロールをいかにするか、グレーゾーンの緒戦で生じ得るシナリオについて、政府側も検討を加速させる必要がある。2025/01/20

鈴木

0
対談形式なので読みやすかった。2024/09/02

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