内容説明
国家の総力をあげて、中国を食い止めよ! 台湾有事が現実的な懸念となった近年、軍事面での議論はなされるようになってきた。しかし、国家間の戦いがグレーゾーンから始まる現在、総合的に有事を想定しておかなければ実際の戦闘には対応出来ない。エネルギーと食料安保、シーレーン防衛、特定公共施設と通信、そして経済・金融への影響などの観点から、有事における日本の問題を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
エネルギーと食料安保、シーレーン防衛、特定公共施設と通信、そして経済・金融への影響などの観点から、有事に今の日本で何が問題なのかを考える1冊。エネルギー安保の現況と、危機管理として必要なバランスや上手い利用方法、中東との外交。戦後の農政が目指してきたものとこれから何を考えるべきか。シーレーン防衛、特定公共施設や通信、貿易や金融のことなど、実はすでに12%くらいの農業経営体で農産物販売金額の80%くらいを占めている状況には驚きましたが、何かあったときに横の連携をいかにスムーズにできるかが課題なんですかね…。2024/08/15
大先生
15
台湾有事を見据えた元トップ官僚たちの対談本です。「総合安全保障」という表現をしていた冷戦頃とは異なる局面に入ったので、「総力安全保障」を考えないといけない。具体的にはエネルギー安保、食料安保、シーレーン防衛、有事における空港などの特定公共施設の使用、有事の金融と貿易について議論されています。270頁〜の政治家批判は思わず笑ってしまいますが、全体的に難しい内容です。官僚ってリアリストなんだなぁ〜くらいに理解できれば合格にしていただきたい(笑)2025/07/17
コサトン@自反尽己
5
年々現実味を帯びてきている台湾有事。 それに向けての政府の現在の体制やこれからの課題について綴られている。 専門的な言葉も多くわかりづらい点もあったが、対談形式ということもあり、総じて読みやすかった。 読む前から予想は出来たが、やはり日本は各省庁同士の横の繋がりや連携が弱いようだ。 いざ有事になった際に能力を発揮するためには、平時での準備や練習の積み重ねが必要となるが、まずその体制が十分に整っていないことに正直強い不安を感じてしまう。 多くの方に読んでいただき、考えて欲しい一冊。2025/08/25
babochan0517
3
▼第4章が特に良い。台湾有事以前のグレーゾーンの段階において、いかにして経済制裁のエスカレーションラダーを上り下りするかは重要なポイント。経済の反撃とも言える、戦争抑止としての輸出管理規制や金融制裁を包括した経済制裁基本法の立法は発想がなく、議論のとっかかりとして参考になる。▼同時に、抑止が敗れた際に、外国資本の逃避、エネルギー価格高騰、為替ショック、財政出動…のダメージコントロールをいかにするか、グレーゾーンの緒戦で生じ得るシナリオについて、政府側も検討を加速させる必要がある。2025/01/20
鈴木
1
対談形式なので読みやすかった。2024/09/02
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