内容説明
友達なし、恋人なし、お金なし。上京直後にコロナ禍に見舞われた大学生・瀬戸杏奈。孤独を募らせる彼女のもとに、ある夜、伝説の大女優から電話がかかってきて――。運命突破系青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
184
本来鳴るはずのない電話を受けた主人公の杏奈が、まさかの『マリリン・モンロー』と会話を重ねる姿が描かれたこの作品。そこには、ファンタジーな設定をゆる〜く活用した先に描かれる女性たちの物語がありました。『マリリン・モンロー』に対するあんなこと、こんなことが上書きされていくこの作品。”コロナ禍”に大学生の青春を生きた主人公たちの思いを上手く重ねていくこの作品。古い価値観に縛られた時代を必死に生きた『マリリン・モンロー』。そんな彼女の生き方に、今を生きる私たちの人生をも考えてもしまう不思議な余韻を残す作品でした。2026/03/23
星群
80
ふんわりとしたマリリン・モンローとのやり取りかと思ったら、カッチりした大学の講義みたいな内容でした。一応読み切ったけど、正直なところ退屈な講義を聴いてる体になってしまった。ゴメンナサイ。私はサービス業なので、コロナがどうであろうと仕事をしてたので、ステイホームの人が正直羨ましかった。けど、入学式中止になって、大学生活半分リモートの人とか、何か上手く言えくてもどかしいけど、ある意味では経験できない学生生活だったんだなと思う。2026/05/07
Ikutan
68
大学に通うために上京し、ひとり暮らしを始めたと同時にコロナ禍に突入。入学式は中止、授業は全てオンライン、バイトもできず、孤独で自堕落な杏奈は、インスタで知ったマリリン・モンローに夢中になっていたところ、そのマリリンから電話が。今回はファンタジー?と思ったらそれは前半だけ。後半は、マリリン・モンローを取り上げた杏奈の卒論を通して″セックス·シンボル″ではなく″フェミニスト·アイコン″であるマリリンの真の姿が描かれる。いやぁ、知らなかったし、考えたこともなかった。山内さんの目の付け所に拍手。杏奈の成長も良き。2024/08/01
ひめか*
58
大学生になって上京してすぐコロナ禍に入った杏奈。実家から持ち出したプリンセス・テレフォンでマリリン・モンローと繋がって…コロナ禍の学生ってこんな感じだったんだなと追体験できたようだった。私も社会学部だったので、学生たちの持ち寄るテーマや議論に近いものを感じて(卒論は本当に好きなことで良いので楽しかった)懐かしく、どれも興味深かった。杏奈はマリリンに救われて興味を持ち、卒論をマリリンの話題にした。フェミニズム、ジェンダー、セクハラなど複雑な社会問題を扱いながらも、マリリンのおかげかポップな印象で読みやすい。2025/01/22
kyokyokyo3201
56
まずはコロナ禍に大学生活を送る杏奈の不安と孤独を思った。そんな杏奈が出会うのはマリリンモンロー。読みながら私自身の中でもセックスシンボルの代表の様なマリリンに対する認識がどんどん変化していった。そして、マリリンへの認識が変化するにつれ杏奈自身も強く逞しくなっていく様子は気持ちの良いものだった。2024/12/05




