内容説明
忠臣か、異常者か。最恐の暗殺者の本性とは?
「死んだら助かるろう? 幸せになれるがよ」
元治元年(一八六四年)、土佐藩の獄卒・小田切聡介は尋問の場にあった。罪人の名は岡田以蔵。かつて幼なじみであったこの男は、数多の人々の命を奪った罪に問われ、さらには聡介の兄を殺害した下手人である可能性があった。張りつめた空気の中、以蔵は子どもの頃と変わらぬ笑顔で、自らが手を染めた殺人の記憶を語り始める。
幕末期の記録に残る岡田以蔵の不可解な言動。そこには、常人には理解しがたい恐るべき「道理」が存在した――。
気鋭の筆が「人斬り以蔵」の謎に迫る、戦慄の歴史サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
52
幕末の京を震撼させた人斬り岡田以蔵が、その下した天誅の数々を、敬愛する師である武市半平太との共感からなる道理で述す。それは常人ではとても理解できるものではなかったが、尋問に当たった小田切聡介は徐々に侵されていく。おぞけ立つものがあるが、どこか読むものにも共感を呼んでしまうところがあるのが真の怖さか。★★★★☆2024/06/20
ポチ
35
以蔵よ、不幸な生を断ち切り新たな生えと生まれ変わらせる!なんと身勝手な道理なんだろう!聡介…。2024/06/08
rosetta
32
★★★✮☆森伊蔵じゃないよ、岡田以蔵だよ!兄の仇である以蔵の取り調べを自ら望んだ小田切颯介だが、次第に以蔵の狂気に絡め取られていく…醜い蝦蟇を不幸な生と断じ、殺して輪廻に解き放ってやることを正しいと考える。同じ考えを持つ武市半平太に心酔し生涯を師のために尽くす。はっきり言ってオウムのポアの思想。自分の得になり欲望を曲げずに生きるためなら嘘をつく事も人を殺す事も正直な行いになる。読み進めるうちに少しは以蔵の考えが理解できるようになってしまうことの恐ろしさ。科白が土佐弁そのものかどうかは分からないがいい味わい2024/08/09
ren5000
24
人斬り岡田以蔵の物語。武市半平太に盲信する完全なサイコパスとして描かれているけど、なんかしっくりきてしまった。それだけじゃ終わらず兄を殺された獄卒の小田切聡介も取り調べを進めるうちにサイコパス以蔵の思想に取り込まれていくという面白い小説でした。2024/08/25
まさ
23
元々得意ではない時代に加え、苦手なサイコパス…。"道理"にいつしか冒されていくその様に悪寒すら感じる。身勝手な言動なのに惹きつけられる人がいるのはいつの時代もか。そこに巻き込まれないような視野と見識を持たないと。2024/08/13
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