幻冬舎文庫<br> オフ・ブロードウェイ奮闘記

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幻冬舎文庫
オフ・ブロードウェイ奮闘記

  • 著者名:中谷美紀【著】
  • 価格 ¥826(本体¥751)
  • 幻冬舎(2024/05発売)
  • 夏休みスタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/20)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344433816

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内容説明

舞台『猟銃』で一人三役を演じる為に、通訳もつけず単身ニューヨークに乗り込んだ。伝説のダンサー・バリシニコフとの共演に心躍るも、リハーサルから本気を出して喉を痛め、字幕が流れなかったり、本番で舞台セットが故障したり。舞台の上でも外でもトラブルばかり!なのにスタッフの反省会は一切なし。泣いて怒って笑った59日間の愚痴日記!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

60
中谷美紀さんが2023年にニューヨークで『猟銃』に出演した際の日記。井上靖原作を舞台化した『猟銃』は100分出ずっぱりの一人芝居で娘、妻、愛人を演じ分け、同時にミハイル・バリシコニフがパントマイムで夫役を演じる。中谷さんは気管支が弱く、この公演中も風邪が悪化し咳が止まらなかったり大変。しかもスタッフが不慣れ?で装置をはじめ上手く行かないことばかり。その中で(アジア人女性として軽く見られないためにも断固)要求を通したり、公演の成功に必要な社交の場にも顔を出さねばならない。→2024/08/04

pohcho

60
舞台「猟銃」。二度目の再演の際「もう二度とこの作品を演じることはない」と周囲に宣言した中谷さんだが、今度はNYで三度目の再演が決定。準備から千秋楽までの59日間の怒濤の日々が綴られる。通訳なしに単身現場に乗り込み、演出家や共演者、舞台スタッフと堂々渡り合い言うべきことはきちんと言って。特に婦人画報のインタビューのトラブルで演出家相手に一歩もひかなかった姿は印象的。命を削るような厳しい日々の中、酸素カプセル、アレキサンダー・テクニーク、漢方薬など身体のメンテナンスも興味深かった。唯一無二の女優の魂の記録。2024/07/03

penguin-blue

34
井上靖の短編『猟銃』一人の男を巡る三人の女を一人で、それも海外の劇場で日本語で演じる、という離れ業に挑んだ際の日記。映像での姿からは想像できない元から抱える健康不安に加え、風邪をひいて体調最悪な中、膨大な台詞量、作動しない舞台装置、演出家の無理な要求などありとあらゆる苦難と自身の表現者としての矜持をかけた正に闘いの記録である。相手役の名舞踊家バリシニコフ、演出家を始めとする関係者、そしてよき理解者である夫との心の交流と、心身の緊張を解くことで体の解放につなげる手技アレクサンダーテクニークが興味深かった。2024/10/03

ぐうぐう

32
2011年初演時の『猟銃』をWOWOWで観た時の衝撃は、今も鮮明に残っている。女優・中谷美紀の凄さに鳥肌が立ったものだ(しかも中谷にとってこれが初舞台なのだから、恐れ入る)。2016年の再演時に中谷が「もう二度とこの作品を演じることはありません」と周囲に宣言したのもよく理解できる。なぜなら、それぞれキャラクターの違う女性三人を一人で演じ切る『猟銃』の舞台に立つとは、まさしく身を、魂を削る演技を強いられることだからだ。その堅い宣言を翻し、三度目の『猟銃』に(しかもNYで!)挑むことを決意したのには(つづく)2024/06/20

Nobuko Hashimoto

18
以前、新聞記事で見て。NYの舞台で1か月、井上靖原作「猟銃」をバリシニコフと共演した記録。一人3役出ずっぱりのこの作品は、気管支や糖質の代謝、股関節などが弱い著者には命がけで、食事や投薬、身体のコントロールなどに苦心する。さらには千秋楽まで大道具・小道具・広報等々のハプニングに振り回される。これまでお顔と名前しか知らなかったが、その知性や芸術への愛、文化行政に対する批判的精神、すべきところで主張する強さを知れた。この舞台、見てみたいが、日本ではこうした文学性の高い作品はまず興行的に無理だろうとのこと…2026/04/29

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