内容説明
一流の探偵とは、事件が起きる前に事件を解決しておくもの。それがシャーロットの憧れた名探偵の口癖だった。彼女の死後、シャーロットはその遺志を引き継ぐためエージェントとして難事件に挑んできた。しかし、戦闘の腕は確かだが、推理は相変わらず苦手のままで……。
「ワタシのために推理しなさい」
自分と同じ愛称を持つ少女・シャルネリアに出会い、頭脳仕事は彼女に任せてしまおうと割り切ることにして――。
仲間は作らない。それでも必要なら手を組むことはする。
シャーロットはただ、事件を解きたいのだから。
君塚に再会するまでの一年を描いた、シャーロットの探偵活劇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
名探偵の死後、その遺志を引き継ぐためエージェントとして難事件に挑んできたシャーロット。彼女の事件捜査を描いた『たんもし』スピンオフ。戦闘の腕は確かなものの、推理は相変わらず苦手なままのシャルが、自分と同じ愛称を持つ少女・シャルネリアに出会い、燈幻卿の采配のもとで頭脳仕事担当の彼女とコンビを組む展開になっていて、犯人の罪を軽くしないためにあえて犯罪を犯させるとか歪んでいるな…と思いましたけど、ブラフやミスリードをうまく使いながら終盤に物語を大きく動かして、名探偵の存在を改めて実感させる結末が効いていました。2024/07/04
とってぃー
8
タイトル回収がすごい! 名探偵の遺志を継いだシャルがもう一人のシャルと事件に挑む。改めてシャルの戦闘能力の凄さと脳筋さを知ることができましたね!今回登場するもう一人のシャルは知的なキャラで、お互いを補い合う関係が本当に良かった。特にラストでそれを感じてえてえ。事件を解決する中で使われるもう一人のシャルのトリックは、タイトル回収も合わせてびっくりした。一回驚かせといてもう1回驚かされる展開にうなりました。本作品は本編1巻で君塚に再開する前の物語ですよ!2024/05/25
彩葉 楓🍁
6
【★★★★☆】ついに魔術も絡み始めたか。シエスタの死に別れの後のシャルの動向を描いた今巻。原作で言うと第一巻、三章より前を描いた所。シエスタの意志を引き継ぐシャル、だけど探偵しての才はなくポンコツ寄り。しかしエージェントとしてのシャルの姿は見間違えるほどかっこよく、魔術という予測不可能な現象にも肉弾戦で任務を遂行する。彼女愛称が同じの魔装探偵シャルネリアと共に、魔術関連の事件を解決。バディものに、2転3転する展開。執筆者の癖がこれでもかと発揮され、且つたんもしワールドに新たな視点を与えたスピンオフ作品。2024/10/05
まいなな
5
シャーロットが多くて途中で混乱したけど、最後にはちゃんと意味が分かって面白かった!シャルネリアがシャーロットだったりそうじゃなかったり、いろんな情報が複雑に絡み合うのは小説ならではの楽しみ方だよね。彼女たちの軽快な掛け合いは読んでいてリズムがあって面白いし、魔術の多彩さも魅力だったし、それらをまさかの素手でぶち破っていくいつものシャルの強さがいい感じに合わさって、読んでいて飽きなかった。魔術に丸腰の人間が挑んでいくって、筋肉的な某作品にもある流れだけどアホみたいで面白いよね。違和感がないのがさすがシャル2024/09/02
✡奈々✡
2
スピンオフといっても侮るなかれ!! 先ず、シャーロットメインの視点なのが滅茶苦茶新鮮!! あまりシャーロットについて深く知らなかったけれど、こういったお話で知れるのは今後本編読む時にも有り難い。 序盤の事件、その次の事件、ラストの事件、そして本編に繋がる……といった構成。 頭脳戦も肉弾戦も激しさを増していくので、読んでいて段々世界観に入っていく感覚がありました。 異能は出てくるため、現実味は薄いのですが頭脳戦の変化球もあったし面白かった♡ シャルコンビのズレ気味なのに上手くかみあうやり取りも好き♡笑 2025/02/21




